トランザクション処理には、次の 5 つの処理が含まれます。
これらの各エンティティーは、次に説明する API や機能を実装することにより、信頼性のあるトランザクション処理を実現しています。
トランザクションマネージャーは、トランザクション境界、トランザクションリソース管理、同期化、およびトランザクションコンテキスト伝達のサポートに必要なサービスと管理機能を提供します。
Enterprise Server は、トランザクション状態管理を含むアプリケーションランタイム環境のサポートに必要なインフラストラクチャーを提供します。
リソースマネージャーは、リソースアダプタを介して、リソースへのアプリケーションアクセスを提供します。リソースマネージャーは、特定のトランザクションリソースインタフェースを実装することで分散トランザクションに参加します。このインタフェースは、トランザクションマネージャーがトランザクションの関連付け、トランザクションの完了、および回復作業を伝達する際に使用されます。このようなリソースマネージャーの例としては、リレーショナルデータベースサーバーがあります。
リソースアダプタはシステムレベルのソフトウェアライブラリで、リソースマネージャーへ接続するためにアプリケーションサーバーまたはクライアントが使用します。通常、リソースアダプタはリソースマネージャーに固有です。リソースアダプタはライブラリとして使用可能で、クライアントのアドレス空間内で使用されます。そのようなリソースアダプタの一例として、JDBC ドライバが挙げられます。
アプリケーションサーバー環境で動作するように開発されたトランザクションユーザーアプリケーションは、JNDI を使用してトランザクションデータソースおよびトランザクションマネージャー (オプション) を検索します。アプリケーションは、エンタープライズ Bean 用の宣言的なトランザクション属性設定や、プログラムによる明示的なトランザクション境界を使用することがあります。
関連項目