セッションデータのフェイルオーバーのテスト手順は、「ロードバランスの検証」で説明したロードバランスのテスト手順と似ています。ここでは、セッションデータは障害のあと保持されます。サンプルアプリケーションは障害が発生したあとに自動的に再試行するように設定されているため、フェイルオーバーはユーザーには透過的に行われます。
clusterjsp アプリケーションを表示するには、ブラウザで、次の URL を入力します。
http://localhost :web_server_port /clusterjsp
localhost 変数を、Web Server を実行するシステム名に置き換えます。
web_server_port 変数を、web_server_install_dir /https-hostname /config/server.xml の LS 要素のポート属性の値に置き換えます。この例では、ポート 38000 を使用しています。
「アプリケーションの配備を確認する」で表示されたのと同じようなページが表示されます。
セッションおよびホスト情報が次のとおり表示されるかどうかを確認します。次に例を示します。
Executed From Server: localhost
Server Port Number: 38000
Executed Server IP Address: 192.18.145.133
Session ID: 41880f618e4593e14fb5d0ac434b1
Session Created: Wed Feb 23 15:23:18 PST 2005
サーバーアクセスログファイルを表示して、アプリケーションを処理しているインスタンスを確認します。このログファイルは、次の場所にあります。
Solaris Java Enterprise System インストールの場合
/var/opt/SUNWappserver/nodeagents/nodeagent_name /i1/logs/access/server_access_log
/var/opt/SUNWappserver/nodeagents/nodeagent_name /i2/logs/access/server_access_log
Linux Java Enterprise System インストールの場合
/var/opt/sun/appserver/nodeagents/ nodeagent_name/i1/logs/access/server_access_log
/var/opt/sun/appserver/nodeagents/ nodeagent_name/i2/logs/access/server_access_log
Windows Java Enterprise System インストールの場合
as-install \nodeagents\nodeagent_name\i1\logs\access\server_access_log
as-install\nodeagents\nodeagent_name \i2\logs\access/server_access_log
スタンドアロンの Enterprise Server インストールの場合
as-install /nodeagents/nodeagent_name/i1/logs/access/server_access_log
as-install/nodeagents/nodeagent_name /i2/logs/access/server_access_log
このページを処理しているインスタンスを停止します。
clusterjsp サンプルアプリケーションページを読み込み直します。
セッション ID とセッション属性データは保持されます。
その他のインスタンスのアクセスログをチェックし、この時点でこれが要求を処理していることに注目します。
HTTP セッションは持続的に HADB に格納されるため、状態のフェイルオーバー機能が作動します。HTTP セッションの状態だけでなく、Enterprise Server も EJB の状態を HADB に格納することができます。