1 要求あたりのセッションサイズは、セッション内に格納されているセッション情報の量に依存します。
全体的なパフォーマンスを向上させるには、セッション内の情報の量をできるだけ削減します。
「持続性の範囲」の設定を使用して、1 要求あたりのセッションサイズを微調整することができます。HTTP セッション持続性の範囲を、次のオプションから選択します。
session: サーバーは、セッション情報を HADB に保存するたびに、セッションオブジェクト全体を直列化して保存します。
modified-session: サーバーは、セッションが変更された場合、そのセッションのみを保存します。サーバーは変更を、Bean の setAttribute() メソッドへの呼び出しを傍受することによって検出します。このオプションでは内部オブジェクトへの直接の変更は検出されないため、このような場合は、setAttribute() を明示的に呼び出すように SFSB をコーディングしてください。
modified-attribute: サーバーは、そのセッションが最後に格納されたあとに変更 (挿入、更新、または削除) された属性のみを保存します。これには modified-session と同じ欠点がありますが、正しく適用すれば、HADB 書き込みスループットの要件が大幅に削減される可能性があります。
このオプションを使用するには、アプリケーションが次の処理を行う必要があります。
セッション状態を変更するたびに、setAttribute() または removeAttribute() を呼び出す。
属性間で相互参照しないようにする。
複数の属性間、または少なくとも読み取り専用属性と変更可能な属性間でセッション状態を分散します。
次の表は、持続性の範囲オプションの長所と短所を要約しています。