Sun GlassFish Enterprise Server 2.1 配備計画ガイド

HTTP セッションサイズと範囲

1 要求あたりのセッションサイズは、セッション内に格納されているセッション情報の量に依存します。


ヒント –

全体的なパフォーマンスを向上させるには、セッション内の情報の量をできるだけ削減します。


持続性の範囲」の設定を使用して、1 要求あたりのセッションサイズを微調整することができます。HTTP セッション持続性の範囲を、次のオプションから選択します。

このオプションを使用するには、アプリケーションが次の処理を行う必要があります。

表 2–2 持続性の範囲オプションの比較

持続性の範囲オプション 

長所 

短所 

modified-session 

セッション状態を変更しない要求の応答時間が向上します。 

Web メソッド (一般には、doGet() または doPost()) の実行中、アプリケーションは次のセッションメソッドを呼び出す必要があります。

  • 属性が変更された場合は、setAttribute()

  • 属性が削除された場合は、removeAttribute()

session 

アプリケーションに制約はありません。 

modified-session および modified-attribute オプションに比べて、スループットや応答時間が低下する可能性があります。

modified-attribute 

変更されたセッション状態の割合が低い要求のスループットや応答時間が向上します。 

特定の要求に対する変更されたセッション状態の割合が 60% に近づくと、スループットや応答時間は低下します。このような場合は、属性を個別のレコードに分割するためのオーバーヘッドにより、パフォーマンスはほかのオプションの場合よりも低下します。