標準的な配備では、通常状態とピークの作業負荷の間に違いが存在します。
システムがピーク負荷を処理するように設計されている場合は、応答時間を低下させることなく、ユーザーや要求の予測される最大の負荷に耐えることができます。これは、システムが、予測されるシステム負荷の極端な場合を処理できることを示します。ピーク負荷と通常状態負荷の違いが大きい場合は、ピーク負荷のために設計すると、アイドル状態の場合が多いリソースにお金をかけることになります。
システムが通常状態負荷を処理するように設計されている場合は、予測されるピーク負荷を処理するために必要とされるすべてのリソースを持っているわけではありません。そのため、ピーク負荷が発生すると、システムの応答時間が低下します。
システムでピーク負荷をどれだけ頻繁に処理すると予測されるかによって、ピーク負荷または通常状態負荷のどちらのために設計するかが決定されます。
ピーク負荷が頻繁に、たとえば 1 日に数回発生する場合は、それを処理できるように容量を拡張するだけの価値があるかもしれません。システムが時間全体の 90 パーセントを通常状態で動作し、ピーク負荷での動作が 10 パーセントしかない場合は、通常状態負荷のために設計されたシステムを配備する方が望ましい可能性があります。これは、システムの応答時間が時間全体の 10 パーセントだけ低下することを示します。システムがピーク負荷で動作する頻度または所要時間によって、システムにリソースを追加する必要性が正当化されるかどうかを判断してください。