JDK 6 Update 12 (1.6.0_12) にアップグレードしたあと、Performance Monitor の「アプリケーション」ウィンドウにアプリケーションが表示されなくなります。この問題は、Performance Monitor が JDK 6 Update 11 以前を実行していても、システム上のいずれかのアプリケーションが JDK 6 Update 12 を実行していると発生します。
回避方法: JDK 6 Update 12 をアンインストールして、JDK 6 Update 11 (1.6.0_11) に戻します。
Performance Monitor は、監視している項目への接続を失っても、その項目のビューを閉じません。あとで接続が復元された場合、この項目のビューを開こうとすると失敗します。Performance Monitor は、この項目のアクティブでない既存のビューを前面に表示します。
回避方法: アクティブでない既存のビューを閉じて、新しいビューを開きます。
「ウィンドウ」メニューの「アクティブでないビューを閉じる」コマンドを使用すると、それぞれのウィンドウを選択することなく、すべてのアクティブでないウィンドウを閉じることができます。
JMX 接続を追加したあと、これをツリーの区画で展開すると、接続の下に項目が表示されるまでに 1 分以上かかる場合があります。
回避方法: ありません。JMX 接続を追加すると、Performance Monitor は接続に対していくつかの JMX メッセージを送信して、その接続で監視に使用できる項目のリストを作成します。これらのメッセージに対する応答時間は、ドメインまたはインスタンスをホストしているシステムの負荷、接続をホストしているドメインまたはインスタンスの負荷、ネットワーク帯域幅など、さまざまな要因で変化します。
クラスタで Web アプリケーションが利用可能および有効である場合でも、JDBC 接続プールがクラスタのドメイン管理サーバーインスタンスだけに表示されます。ほかのインスタンスには表示されません。
回避方法: GlassFish 管理コンソールで、Web アプリケーションに関連付けられた JDBC リソースを選択します。次に、「ターゲットの管理」コマンドを使用して、クラスタでリソースを利用可能および有効にします。
asadmin start-cluster コマンドまたは GlassFish 管理コンソール で「クラスタの起動」コマンドを使用してクラスタを起動すると、GlassFish はすべてのクラスタを同時に起動します。この同時起動により、一部のインスタンスが監視を利用できないまま起動する場合があります。Performance Monitor のクラスタビューでは、これらのインスタンスの「メモリー」および「稼働時間」フィールドに「利用不可」と表示されます。
この問題は、SSL 上で JMX を使用する、同種のハードウェアに分散された 8 インスタンスのクラスタで発生することがわかっています。SSL を使用しない、より大規模なクラスタで発生する可能性もあります。
回避方法: インスタンスを時間をずらして 1 つずつ起動します。たとえば、10 ~ 20 秒の間隔でインスタンスを起動するスクリプトを使用すると、この問題の発生を防ぐことができます。実際の遅延時間はハードウェアによって異なります。
プロファイラ (ローカル GlassFish ドメインおよび JVM で使用可能) を使用すると、プロファイルするアプリケーションのパフォーマンスが低下します。プロファイリングを開始すると、プロファイリング計測が有効になるまでの間、プロファイルするアプリケーションは停止します。また、プロファイリングを停止すると、プロファイリング計測が無効になるまでの間、プロファイルするアプリケーションはふたたび停止します。プロファイリングがアクティブな間、プロファイルするアプリケーションのパフォーマンスは低下します。
回避方法: ありません。本稼働サーバーでプロファイラを使用することは推奨できません。本稼働システムおよび開発システムでは、次のヒントに従ってください。
サーバー全体ではなく Web アプリケーションをプロファイルする場合は、Performance Monitor のプロファイラではなく、NetBeans Profiler を GlassFish と統合して使用してください。NetBeasns Profiler は、アプリケーションに対するプロファイリング計測を自動的に制限するため、総合的なサーバーのパフォーマンスは大きく影響を受けません。
サーバーをプロファイルする必要がある場合は、小さいルートセット (メソッドのエントリポイント) を定義して、サーバーの一部だけがプロファイリングで計測されるようにします。また、プロファイルするサーバーと Performance Monitor が、できるだけ多くのメモリーと CPU 時間を使用できるようにします。
インターネットに接続していないシステムで Performance Monitor を実行する場合、オンラインヘルプ (http://wikis.sun.com/display/PerfMonitorOLH) にアクセスできません。
回避方法: ありません。
Windows Vista では、Performance Monitor をダウンロードして cygwin コマンドシェルを使用して解凍したあと、Performance Monitor の実行に失敗します。Windows Vista では、次のメッセージが表示されます。
指定されたデバイス、パス、またはファイルにアクセスできません。アクセス許可がない可能性があります。
回避方法: cygwin コマンドシェルを使用せずに Performance Monitor を解凍します。
Windows XP では、Performance Monitor と Cisco VPN の両方が実行されていると、ローカル GlassFish ドメインの起動の際に一連の例外が発生して失敗することがあります。
回避方法: 次の手順に従います。
Performance Monitor を終了します。
サーバーの起動失敗に関連のある Java VM を停止します。
GlassFish ドメインを起動します。
サーバーの起動が完了するまで待機します。
Performance Monitor を起動します。