Sun GlassFish Enterprise Server v2.1.1 管理ガイド

ProcedureDAS を移行する

ドメイン管理サーバーを 1 台目のマシン (machine1) から 3 台目のマシン (machine3) に移行するには、次の手順が必要です。

  1. 1 番目のマシンにインストールしたときと同様に、アプリケーションサーバーを 3 番目のマシンにインストールします。

    これは、DAS が 3 番目のマシンに正しく復元され、パスの競合が起きないようにするために必要です。

    1. コマンド行 (対話型) モードを使用して、アプリケーションサーバー管理パッケージをインストールします。対話型コマンド行モードを有効にするには、次のように console オプションを使用してインストールプログラムを呼び出します。


      ./bundle-filename -console

      コマンド行インタフェースを使用してインストールするには、ルート権限が必要です。

    2. デフォルトのドメインをインストールするオプションを選択解除します。

      バックアップされたドメインの復元は、同じアーキテクチャーおよびまったく同じインストールパスを持つ 2 台のマシンでのみサポートされます (すなわち両方のマシンが同じ as-installdomain-root-dir を使用する)。

  2. バックアップの ZIP ファイルを 1 番目のマシンから 3 番目のマシンの domain-root-dir にコピーします。ファイルを FTP 転送することもできます。

  3. asadmin restore-domain コマンドを実行して、ZIP ファイルを 3 台目のマシンに復元します。


    asadmin restore-domain --filename domain-root-dir/sjsas_backup_v00001.zip domain1

    任意のドメインをバックアップできます。ただし、ドメインの再作成時に、ドメイン名を元のドメインと同じ名前にしてください。

  4. 3 番目のマシンの domain-root-dir/domain1/generated/tmp ディレクトリのアクセス権を変更し、1 番目のマシンの同じディレクトリのアクセス権と一致させます。

    このディレクトリのデフォルトのアクセス権は、 ?drwx------? (または 700) です。

    次に例を示します。

    chmod 700 domain-root-dir/domain1/generated/tmp

    この例では、domain1 をバックアップしていることとします。ドメインを別の名前でバックアップしている場合は、上記の domain1 をバックアップしているドメインの名前で置き換えるようにしてください。

  5. 3 台目のマシンの domain.xml で、プロパティーのホスト値を変更します。

  6. 3 番目のマシンの domain-root-dir/domain1/config/domain.xml を更新します。

    たとえば、machine1 を検索し、machine3 に置き換えます。次の箇所を変更できます。

    <jmx-connector><property name=client-hostname value=machine1/>...

    次のように変更します。

    <jmx-connector><property name=client-hostname value=machine3/>...
  7. 変更前:

    <jms-service... host=machine1.../>

    次のように変更します。

    <jms-service... host=machine3.../>
  8. machine3 で復元されたドメインを起動します。


    asadmin start-domain --user admin-user --password admin-password domain1
  9. machine2 で、ノードエージェントの下にあるプロパティーの DAS ホスト値を変更します。

  10. machine2 の as-install/nodeagents/nodeagent/agent/config/das.properties で、agent.das.host プロパティー値を変更します。

  11. machine2 でノードエージェントを再起動します。


    注 –

    asadmin start-instance コマンドを使用してクラスタインスタンスを起動し、復元されたドメインと同期できるようにします。