Sun GlassFish Enterprise Server v2.1.1 管理ガイド

マスターパスワードとキーストアの操作

マスターパスワードは、セキュリティー保護されたキーストアのパスワードです。新しいアプリケーションサーバードメインが作成されると、新しい自己署名付き証明書が生成されて、関連キーストアに格納されます。このキーストアは、マスターパスワードでロックされます。マスターパスワードがデフォルトではない場合、start-domain コマンドにより、マスターパスワードが要求されます。正しいマスターパスワードが入力されると、ドメインが起動します。

ドメインに関連付けられたノードエージェントが作成されると、ノードエージェントはデータをドメインと同期化させます。その間に、キーストアも同期化されます。このノードエージェントによって制御されるサーバーインスタンスは、キーストアを開く必要があります。このストアは、ドメイン作成処理で作成されたストアと基本的に同一であるため、同一のマスターパスワードでのみ開くことができます。マスターパスワード自体は、同期化されることはなく、同期中にノードエージェントには転送されません。しかし、ローカルでノードエージェントが利用できるようにする必要があります。このため、ノードエージェントの作成または起動、あるいはその両方の場合に、マスターパスワードが要求され、かつドメインの作成や起動のときに入力したパスワードと同じものを入力する必要があるのです。マスターパスワードがドメインで変更された場合は、ドメインと関連付けられている各ノードエージェントでも同じ手順で変更する必要があります。