この節では、Enterprise Server v2.1.1 にバンドルされた Java DB データベース実装の使用方法について説明します。Java DB は Apache Derby データベースに基づいています。
Sun GlassFish Enterprise Server には、Java DB ネットワークサーバーの起動と停止を行うために、次の asadmin コマンドが導入されています。
Java DB Network Server のインスタンスを開始するには、asadmin start-database コマンドを使用します。
asadmin start-database [--dbhost 0.0.0.0] [--dbport 1527] [--dbhome path] |
ホストのデフォルト値は 0.0.0.0 です。この値によって、Java DB は IP/ホスト名のインタフェースと同様に localhost で待機できます。dbhome プロパティーの値は、Java DB データベースの格納場所です。デフォルトの path は as-install/javadb です。
Java DB Network Server の実行中のインスタンスを停止するには、次のように asadmin stop-database コマンドを使用します。
asadmin stop-database [--dbhost 0.0.0.0] [--dbport 1527] |
Enterprise Server 2..1.1 に付属の Java DB の設定には、Java DB の使用に役立つスクリプトが含まれます。 as-install/javadb/bin ディレクトリには、次の使用可能なスクリプトがあります。
startNetworkServer、startNetworkServer.bat— ネットワークサーバーを開始するスクリプト
stopNetworkServer、stopNetworkServer.bat— ネットワークサーバーを停止するスクリプト
ij、ij.bat — 対話式の JDBC スクリプト記述ツール
dblook、dblook.bat — データベースの DDL の全部または一部を表示するスクリプト
sysinfo、sysinfo.bat — Java DB 環境に関するバージョン情報を表示するスクリプト
NetworkServerControl、NetworkServerControl.bat — NetworkServerControl API でコマンドを実行するためのスクリプト
JAVA_HOME 環境変数が JDK のインストールディレクトリを指定していることを確認します。
as-install/javadb ディレクトリをポイントするように DERBY_HOME 環境変数を設定します。
これらのユーティリティーの詳細については、次の Derby ドキュメントを参照してください。