ネットワーク内のコンピュータにサービスアプリケーションをインストールした場合は、mcreg(1M) コマンドを実行して、そのサービスアプリケーションに関する情報を登録します。Sun Internet Administrator は、管理 GUI の起動と表示にその情報を使用します。mcreg コマンドを実行するときに指定しなければならない情報を次に示します。
コンポーネント識別子を、サービスアプリケーションを一意に識別できる文字列で指定します。識別子は一意でなければならないので、Solaris for ISPs ではパッケージ名をコンポーネント識別子として使用することをお勧めします。コンポーネント識別子はサービスアプリケーション開発者が選択します。
管理者にわかりやすいサービス名を指定します。このサービス名が Sun Internet Administrator の「Manage Services」画面に一覧表示され、管理者はこの一覧から目的のサービスにアクセスできます。アプリケーション名はサービスアプリケーション開発者が選択します。
登録するアプリケーションのバージョン番号を指定します。バージョン番号は、major.minor 形式 (たとえば 1.2) で指定することをお勧めします。バージョン番号は、サービスアプリケーション開発者が選択します。
サービスホスト上の X ベースの管理インタフェースとなる実行可能ファイルのパスを、ファイルシステムにおける完全パスで指定します。
管理インタフェースを実行するユーザー名を指定します。Sun Internet Administrator は、この UNIX UID を使用して管理インタフェースを実行します。
管理インタフェースを実行するグループ名を指定します。Sun Internet Administrator は、この UNIX GID を使用して管理インタフェースを実行します。
必要な情報をすべて収集してから、スーパーユーザーのアクセス権を取得し、次の mcreg コマンドを実行して情報を登録します。mcreg コマンドは、サービス管理インタフェースがインストールされているコンピュータ上で実行します。
# mcreg -c componentID -n name -v version -x X_path -u user_name -g group_name |
mcreg コマンドの使用例については、mcreg(1M) のマニュアルページを参照してください。
mcreg を実行したら、Sun Internet Administrator にコンソール管理者としてログインし、このアプリケーションを登録して管理できるようにします。別の管理者にこのアプリケーションの管理権を与える場合は、その管理者のアクセス権リストにこのアプリケーションへのアクセス権を追加します。その方法については、Sun Internet Administrator のオンラインヘルプを参照してください。
Sun Internet Administrator から X ベースのアプリケーションを起動すると、表示データはクライアントマシン上のディスプレイ 0 (hostname:0) に経路指定されます。X アプリケーションが生成する stdout
および stderr
メッセージは、Sun Internet Administrator の「X Application Output」画面に表示されます。