ディレクトリに格納する情報の種類を定義する必要があります。スキーマには、この情報を格納するのに必要なオブジェクトクラスと属性が含まれていなければなりません。デフォルトのスキーマでは十分でない場合は、「スキーマの変更」に、必要なオブジェクトクラスと属性を作成する方法が説明されています。
デフォルトのスキーマには、次のようなリソースの情報を格納できます。
ユーザー
リモート RADIUS ユーザー
デバイス (ホスト、プリンタ、ネットワークアクセスサーバー)
NIS ネーミングサービス
Java オブジェクト
参照ドキュメント
デフォルトのスキーマでディレクトリに作成できるすべてのオブジェクトのリストについては、「オブジェクトクラスのリファレンス」を参照してください。
ディレクトリエントリに記述するリソースの特性に合ったオブジェクトクラスを探す場合には、次の点に注意してください。
そのオブジェクトクラスは、そのリソースを記述するために必要なすべての属性を保持または継承しているか
そのオブジェクトクラスが保持または継承するすべての必須属性に値を割り当てられるか
たとえば、XYZ Corporation 独自のオンラインディレクトリに、次の情報が社員ごとに入っているとします。
氏名 (名前、姓)
電子メールアドレス
電話番号
役職
デフォルトスキーマの場合、社員ごとにこれらすべての属性を格納できるオブジェクトクラスは inetOrgPerson です。このオブジェクトクラスには、電子メールアドレスを格納するための任意のメール属性があります。このオブジェクトクラスは、organizationalPerson と Person オブジェクトクラスから属性を継承します。これらのオブジェクトクラスには、社員の氏名、電話番号、役職を格納するために必要な属性が備わっています。