ディレクトリエントリを手作業で作成したくない場合は、dsimport 一括読み込みユーティリティでディレクトリを生成できます。このユーティリティは、1 行が 1 つのディレクトリエントリに対応するテキストファイルからディレクトリエントリを作成します。この場合には、マッピングファイルを作成して、入力ファイルの各行の情報に対する意味を指定する必要があります。さらに、ディレクトリに格納する情報の種類に特有な LDAP オブジェクトクラスと属性を作成する必要がある場合もあります。
マッピングファイルの構造と内容については、「マッピングの構文と意味」を参照してください。マッピングファイルの作成と dsimport の使い方を示す例については、「例: dsimport の使用方法」を参照してください。
dsimport のオプションの詳細は、dsimport(1M) のマニュアルページを参照してください。
dsimport は、NIS サービスの初期化において、NIS ファイルに格納されているすべての情報を LDAP ディレクトリにインポートするときにも使用します。dsypinstall スクリプトを実行して Sun Directory Services を NIS サーバーとして構成すると、dsimport の呼び出しによって、サーバーにある NIS 情報がディレクトリデータベースに自動的に追加されます。NIS ファイルから LDAP オブジェクトクラスと属性へのマッピングは、ディレクトリ /etc/opt/SUNWconn/ldap/current/mapping の nis.mapping ファイルに記述されています。NIS 情報をディレクトリにインポートする方法の詳細は、「Sun Directory Services の NIS サービスの初期設定」を参照してください。
ディレクトリ /etc/opt/SUNWconn/ldap/current/mapping の radius.mapping ファイルに記述されている情報マッピングは、RADIUS 情報のインポートではなく、LDAP ディレクトリの RADIUS 検索を行うときに使用します。