Web ゲートウェイは、任意の Web ブラウザから LDAP ディレクトリにアクセスするためのインタフェースです。このインタフェースを使えば、ディレクトリを表示したり、エントリの検索や読み取りを行なったり、一部のディレクトリ情報を変更したりできます。この機能は、ディレクトリの情報を調べるときに便利です。
この節では、ユーザーのニーズ (特に、定義済みの新しい属性や企業のプロファイルの表示) に合うように Web ゲートウェイを構成する方法を説明します。
Web ゲートウェイの使い方については、『Sun Directory Services 3.1 ユーザーズガイド』を参照してください。
ゲートウェイデーモン dswebd が動作するためには、dsservd デーモンが同じマシンで動作していなければなりません。また、ユーザーが Web ブラウザからディレクトリを表示するためには、dsservd と dswebd デーモンが動作していなければなりません。それらの状態は、管理コンソールの「状態 (Status)」セクションで確認できます。LDAP サービスと Web ゲートウェイサービスがともに「動作中 (Running)」でなければなりません。動作中でない場合は、「開始 (Start)」ボタンで起動してください。
Web ゲートウェイが使用するデフォルトの HTTP ポート (1760) は、管理コンソールから変更できます。その場合は、「サービス (Services)」の「Web ゲートウェイ (Web gateway)」セクションで HTTP ポート番号を変更します。
次の構成ファイルを編集すると、Web ゲートウェイの動作や情報の表示方法を変更できます。
dswebfilter.conf
ゲートウェイが検索要求をディレクトリに対しどのように行うかを制御します。詳細は、dswebfilter.conf(4) のマニュアルページを参照してください。
dswebfriendly.conf
ディレクトリで使用されることがある一部の属性値が、ユーザーにわかりやすい表現で表されています。デフォルトでは、ISO 国コードと国名とのマッピングが含まれています。
dsweb.help
Web ゲートウェイのユーザーインタフェースに対するヘルプテキストが入っています。ユーザーインタフェースを変更する場合は、それに合わせてこのファイルのヘルプテキストを変更できます。
dsweb.helpattr
dsweb.messages
Web ゲートウェイのユーザーインタフェースで使用されるメッセージと画面テキストが入っています。このファイルを変更すれば、ユーザーインタフェースをカスタマイズできます。
dswebtmpl.conf
ディレクトリから検索した情報をどのように表示するかを制御するテンプレートが入っています。スキーマを変更した場合、特にオブジェクトクラスや属性を追加した場合は、このファイルを変更しないと、新しいオブジェクトクラスや属性を使用するエントリは表示できません。詳細は、dswebtmpl.conf(4) のマニュアルページを参照してください。