ディレクトリ情報は、エントリがツリー構造に編成された階層になっています。各エントリには必ず親エントリがあり、子エントリがある場合とない場合があります。階層の一番上は「ルートエントリ」といいます。
エントリは、その「識別名」(DN) で識別されます。識別名は一連の属性と値からなります。最初の属性とその値がエントリの「相対識別名」(RDN) で、残りの部分が親エントリの識別名です。識別名は、ディレクトリサービス全体で固有の値です。
図 1-1 に、ディレクトリ情報の構造例を示します。黒く塗ったエントリの識別名と相対識別名を示します。
識別名の一部となることができる属性を「名前付き属性」と呼びます。Sun Directory Services で提供するデフォルトのスキーマでは、名前付き属性は次のようになります。
countryName または c
localityName または l
organizationName または o
organizationalUnitName または ou
commonName または cn
channelName または ch
domainComponent または dc
stateOrProvinceName または st
streetAddress または street
uid
ref