Sun Directory Services 3.1 管理ガイド

識別名と相対識別名

ディレクトリ情報は、エントリがツリー構造に編成された階層になっています。各エントリには必ず親エントリがあり、子エントリがある場合とない場合があります。階層の一番上は「ルートエントリ」といいます。

エントリは、その「識別名」(DN) で識別されます。識別名は一連の属性と値からなります。最初の属性とその値がエントリの「相対識別名」(RDN) で、残りの部分が親エントリの識別名です。識別名は、ディレクトリサービス全体で固有の値です。

図 1-1 に、ディレクトリ情報の構造例を示します。黒く塗ったエントリの識別名と相対識別名を示します。

図 1-1 ディレクトリ情報の構造

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識別名の一部となることができる属性を「名前付き属性」と呼びます。Sun Directory Services で提供するデフォルトのスキーマでは、名前付き属性は次のようになります。