dejasync は、ディレクトリサーバー上の Deja.properties ファイルと NIS または RADIUS マップファイル (nis.mapping と radius.mapping) を同期させるコマンド行ユーティリティです。マップファイルを変更し、その変更を Deja に伝える場合に使用します。
dejasync は、Deja.properties ファイルに存在しているトークンに応じて、Deja.properties ファイルのトークンを作成または更新します。
nis.mapping ファイルと radius.mapping ファイルについては、関連する nis.mapping(4) と radius.mapping(4) のマニュアルページを参照してください。
dejasync は、Deja.properties ファイルのバックアップも行います。
dejasync を実行するには、スーパーユーザー (root) としてログインする必要があります。
dejasync を実行すると、結果的に Deja.properties ファイルに対して行われた変更をすべて受け入れることになります。
dejasync は、Deja.properties ファイルから、NIS に関して Deja が管理しているマップのリストを取得します。このマップリストは、NIS_MAPS トークンから始まる行です。
dejasync は、Deja.properties ファイルで指定されているマップごとに、nis.mapping ファイルから Deja.properties ファイルに次のトークンをコピーすることによって、新しいマップ定義を作成します。
NIS_FILTER
NIS_DOMAIN
NIS_ROOT
NIS_NAMINGATTR
NIS_OCLASS
これらのトークンが Deja.properties ファイルにある場合、dejasync はトークンを更新します。トークンがない場合は、新しく作成します。
dejasync は、radius.mapping ファイルから Deja.properties ファイルへ、次のトークンをコピーします。
RADIUS_RU_OCLASS
RADIUS_RAS_OCLASS
RADIUS_RU_ROOT
RADIUS_RAS_ROOT
RADIUS_MAX_FAIL
これらのトークンが Deja.properties ファイルにある場合、dejasync はトークンを更新します。トークンがない場合は、新しく作成します。
次に、dejasync のコマンド行オプションを紹介します。
/opt/SUNWconn/ldap/sbin/dejasync [-v] [-d Deja_properties_directory] [-n NIS_mapping_file] [-r RADIUS_mapping_file] |
-v
冗長モードを有効にします。
-d Deja_properties_directory
Deja.properties ファイルが保存されているディレクトリを指定します。デフォルトでは、/opt/SUNWconn/ldap/html です。
-n NIS_mapping_file
NIS マップファイルのファイル名を指定します。デフォルトでは、/etc/opt/SUNWconn/ldap/current/mapping/nis.mapping です。
-r RADIUS_mapping_file
RADIUS マップファイルのファイル名を指定します。デフォルトでは、/etc/opt/SUNWconn/ldap/current/mapping/radius.mapping です。