Solstice AdminSuite 2.3 について、既に発見されている問題とその対処方法を説明します。
NFS V3 のクライアントとサーバーの場合、ブロックの配置が正しく計算されないため、admin_install スクリプト実行時のサイズ評価が正しく行われない (Bug ID 1234858)。
-d オプションを指定して空き領域の検査が実行されないようにし、手動で空き領域があることを確認してください。
一次ネームサービスとして DNS を指定すると、admintool をセキュリティレベル 2 で起動できない (Bug ID 1175213)。
/etc/nsswitch.conf ファイルに、一次ネームサービスとして DNS を指定した場合は、Solstice 起動ツールと Solstice AdminSuite アプリケーションをセキュリティレベル 2 で起動できません。
メモリーが不足すると、Solstice アプリケーションが終了する (Bug ID 1193952)。
システムのスワップ領域が不足すると、メッセージを出力せずに Solstice AdminSuite アプリケーションが終了します。
SunOS 4.x の NIS マスターサーバーの /var/yp/Makefile 変数が正しく設定されていない場合、NIS マップが更新されない (Bug ID 1226649)。
Solstice AdminSuite アプリケーションを使用して NIS マップを更新できない場合は、SunOS 4.x の NIS マスターサーバー /var/yp/Makefile が正しくないことが考えられます。
NIS マスターサーバーの /var/yp/Makefile に以下のエントリがあることを確認してください。
DIR = /etc ALIASES = /etc/aliases |
DIR 変数には、aliases ファイルを除くすべてのシステムファイルが置かれているディレクトリを指定します。aliases ファイルのディレクトリは、ALIASES 変数に指定します。それぞれの変数には絶対パスでディレクトリを指定してください。また、変数を使用してディレクトリを指定しないでください (たとえば、ALIASES=$(DIR)/aliases のように指定しないでください) 。
どのユーザーでも NIS+ ネームサービスにプリンタ設定情報を設定できる (Bug ID 1229575)。
プリンタ設定情報を NIS+ ネームサービスに格納するには、fns.ctx_dir テーブルが使用されます。このテーブルが使用されます。このテーブルのデフォルトのアクセス権が、すべてのユーザーがプリンタ設定情報を書き込むことができるように設定されていることが原因です。
fncreate コマンドを実行してから、認証されたユーザーとして NIS+ ドメインにログインし、以下のようにテーブルのアクセス権を変更してください。
$ nischmod wn-c fns.ctx_dir.'domainname' |
これによって、「その他」 (World) グループに属しているユーザーは、プリンタ設定情報を設定できなくなります。
Solaris 2.x ネームサーバーによる NIS ネームサービスのプリンタ設定情報を、プリンタマネージャを使用して更新できない (Bug ID 1232224)。
NIS マスターサーバーを更新するために使用するコマンドのパスが間違っていることが原因です。次の手順で、プリンタマネージャを実行しているホストにある /etc/printers.conf ファイルを、NIS マップが置かれているマスターサーバー上のディレクトリにコピーしてください。
NIS マスターサーバーにスーパーユーザーとしてログインし、NIS マップが置かれているディレクトリに移動します。
プリンタ設定情報が記述されている NIS マップを更新します。
# /usr/ccs/bin/make -f Makefile -f Makefile.print printers.conf |
NIS ドメイン内のプリンタ設定情報が更新されます。
ホストマネージャの AutoClient ライセンスボックス中の「終了」ボタンを使用すると、ホストマネージャが終了する (Bug ID 1233486)。
保留中の変更がある場合は、「終了」ボタンを使用しないでください。「無視」ボタンを使用してください。
ホストマネージャを使用して、SunOS 4.x の Solstice データレスクライアントおよび Solstice スタンドアロンシステムをリモートインストールできない。SunOS 4.x を実行している Solstice データレスクライアントおよび Solstice スタンドアロンシステムをインストールする時に、リモートインストールの機能が有効になる (Bug ID 1221478)。
ホストマネージャを使用して SunOS 4.x を Solstice データレスクライアントおよび Solstice スタンドアロンシステムをインストールする時には、リモートインストールを実行しないでください。
Solaris 2.3 OS サーバー上で PowerPC AutoClient システムをブートできない (Bug ID 1242389)。
Solaris 2.3 OS サーバーの PowerPC AutoClient システムはサポートされていません。