通常のライセンスは、製品を使用するマシンをホスト ID で指定しますが、ドメインベースライセンスには「ネットワーク」ドメインを指定します。ドメインまたはサブドメインごとにライセンスを発注できるので、ソフトウェアへのアクセス制御が簡単になります。
ドメインベースライセンスは、集中型のライセンスマネージャを使用せずに機能し、ハードウェア上のユーザー数の制限も課せられません。ただし、ユーザー数はソフトウェアのライセンス契約によって定義されます。
ライセンスソフトウェアが動作するのは、そのソフトウェアの使用を要求しているユーザーが有効なネットワークドメイン上にいる場合だけです。次に例を示します。
パスワードが発行されたドメイン |
ユーザーが属しているドメイン |
---|---|
my_org.org |
my_org.org |
my_org.org |
eng.my_org.org |
my_org.org |
admin.my_org.org |
eng.my_org.org |
eng.my_org.org |
eng.my_org.org |
bld12.eng.my_org.org |
パスワードが発行されたドメイン |
ユーザーが属しているドメイン |
---|---|
my_org.org |
a_different.org.org |
eng.my_org.org |
my_org.org |
eng.my_org.org |
admin.my_org.org |
my_org.org |
eng.sun.com |
組織単位で署名されたライセンス契約書には、ライセンスソフトウェアがインストールされるネットワークドメインについての情報が含まれています。ライセンスは、契約書に記載されているサイトに対応したドメインに対してのみ発行されます。ネットワークドメインがどのように作成されているかに応じて、特定の製品 (または製品機能) をそのサイトの全ネットワークドメイン上で使用できるようにするライセンスを取得できます。
また、ドメインやサブドメインごとに個別のライセンスを受け取ることもできます。この方法では、ソフトウェアへのユーザーアクセスを適切に制御できます。たとえば、ライセンス契約では、ライセンスソフトウェアが動作できるドメインとして単に my_org.org とだけ指定している場合があります。しかし、特定の「サブドメイン」 (たとえば、eng.my_org.org というサブドメイン) についてのライセンスを取得すれば、ソフトウェアのアクセスをそのサブドメイン (およびさらに下位のサブドメイン) だけに限定できます。