server{} ブロックの Sun WebServer 1.0 から Sun WebServer 2.0 フォーマットへの変換は比較的容易です。1.0 の大半の指示語は、以下に示す例外を除き、2.0 と同じです。
acl_delegate_depth 指示語、およびアクセス制御を委託するというコンセプトは、Sun WebServer では、すでにサポートされていません。このドキュメントの「Sun WebServer 1.0 の access.acl ファイルの移行」を参照してください。
acl_enable 指示語は、access_enable に変更されました。
acl_enable 指示語を変換するには /etc/http/httpd.conf のなかから Sun WebServer 1.0 の指示語を検索します。
acl_enable yes |
/etc/http/server1.httpd.conf 中の指示語を以下の指示語に置き換えます。
access_enable yes |
acl_file 指示語は、server{} ブロックではすでにサポートされていません。これは、サーバーレベルのアクセス制御ファイルが、/etc/http/access.conf として構成されるようになったからです。このファイル名は変更できません。
map 指示語は、server{} ブロックではすでにサポートされていません。すべての URL マッピングは、Web サイトの map.conf ファイルで行わなければなりません。
mime_add 指示語は、Sun WebServer 2.0 ではすでにサポートされていません。すべての mime 型は、サーバーレベルまたはサイトレベルの mime.types ファイルに指定しなければなりません。
mime_add 指示語を変換するには 以下に示されている Sun WebServer 1.0 の指示語が存在すると仮定します。
server {
mime_add "image/.jpeg" "JPG"
}
|
mime.types ファイルが /etc/http/server1.httpd.conf に指定されていることを確認します。
このファイルがすべてのサーバーで共有されている場合は、変更はすべての httpd デーモンに影響を与えます。
server {
mime_file "/etc/http/mime.types
}
|
新しい MIME マッピングを /etc/http/mime.types ファイルに追加します。
image/jpeg JPG |
以下に示されている Sun WebServer 1.0 server{} ブロックが /etc/http/httpd.conf に存在すると仮定します。
server {
server_root "/var/http/demo/"
server_user "root"
mime_add "image/jpeg" "JPG"
mime_default_type text/html
acl_enable "yes"
acl_file "/etc/http/access.acl"
acl_delegate_depth 3
map /cgi-bin/ /var/http/cgi-bin/ cgi
}
|
/etc/http/server1.httpd.conf にある server{} ブロックを変更します。
server {
server_root "/var/http/demo/"
server_user "http"
mime_file "/etc/http/mime.types"
mime_default_type text/html
access_enable "yes"
}
|
MIME マッピングを (2) で指定した /etc/http/mime.types ファイルに追加します。
image/jpeg JPG |