-Ncheck で検査対象になるヘッダーファイルを限定します。h には、<ディレクトリ>、no%<ディレクトリ>、%all、%none、%user の 1 つまたは複数をコンマで区切って指定します。
表 5-2 -errhdr の値
値 |
意味 |
---|---|
<ディレクトリ> |
<ディレクトリ> で使用されているヘッダーファイルを検査します。 |
no%<ディレクトリ> |
<ディレクトリ> で使用されているヘッダーファイルを検査しません。 |
%all |
使用されているすべてのヘッダーファイルを検査します。 |
%none |
ヘッダーファイルを検査しません。これがデフォルトです。 |
%user |
使用されているすべてのユーザー定義のヘッダーファイルを検査します。すなわち、/usr/include およびそのサブディレクトリに入っているヘッダーファイルとコンパイラが提供しているヘッダーファイルを除く、すべてのヘッダーファイルを検査します。 |
デフォルトは -errhdr=%none です。-errhdr だけを指定すると、-errhdr=%user を指定するのと同じことになります。以下に例を示します。
% lint -errhdr=inc1 -errhdr=../inc2
この例は、ディレクトリ inc1 と ../inc2 内で使用されているヘッダーファイルを検査します。
% lint -errhdr=%all,no%../inc
この例は、ディレクトリ ../inc に入っているものを除く、使用されているすべてのヘッダーファイルを検査します。