CC ドライバには、ライブラリを使用するためのオプションがいくつかあります。
リンクするライブラリを指定するには、-l オプションを使用します。
ライブラリを検索するディレクトリを指定するには、-L オプションを使用します。
Sun C++ コンパイラに添付された次のライブラリを指定するには、-library オプションを使用します。
libCrun
libCstd
libiostream
libC
libcomplex
librwtool、librwtool_dbg
libgc、libgc_dbg
-library オプションと -staticlib オプションの両方に指定されたライブラリは静的にリンクされます。次にオプションの例をいくつか示します。
demo% CC test.cc -library=rwtools7,iostream
Tools.h++ バージョン 7 と libiostream ライブラリが動的にリンクされます。
demo% CC test.cc -library=gc -staticlib=gc
demo% CC test.cc -compat=4 -staticlib=libC
test.cc が互換モードでコンパイルされ、libC が静的にリンクされます。互換モードでは libC がデフォルトでリンクされるので、このライブラリを -staticlib オプションに指定する必要はありません。
demo% CC test.cc -library=no%Crun,no%Cstd
本来ならデフォルトで使用される libCrun ライブラリと libCstd ライブラリが、リンクされなくなります。
デフォルトでは、CC は、指定されたコマンド行オプションに従ってさまざなシステムライブラリをリンクします。-xnolib (または-nolib) が指定された場合は、-l オプションで明示的に指定されたライブラリだけをリンクします (-xnolib または-nolib が使用された場合は、-library オプションを指定しても無視されます)。
-R オプションは、動的ライブラリの検索パスを実行可能ファイルに組み込むときに使用します。実行時リンカーは、実行時にこれらのパスを使ってアプリケーションに必要な共有ライブラリを探します。CC ドライバは、デフォルトで -R/opt/SUNWspro/lib を ld に渡します (コンパイラが標準の場所にインストールされている場合)。共有ライブラリのデフォルトパスが実行可能ファイルに組み込まれないようにするには、-norunpath を使用します。