実行可能ファイルに共有ライブラリへの実行時検索パスを組み込みません。
実行可能ファイルが共有ライブラリを使用する場合、コンパイラは通常、実行時のリンカーに対して共有ライブラリの場所を伝えるために構築を行なったパス名を知らせます。これは、ld に対して -R オプションを渡すことによって行われます。このパスはコンパイラのインストール先によって決まります。
このオプションは、標準以外の位置にインストールされたコンパイラで生成した実行可能ファイルを、プログラムのユーザーがその非標準の位置で使う必要がない場合に便利です。
共有ライブラリをコンパイラのインストールされている位置 (デフォルトのインストール先は /opt/SUNWspro/lib) で使用し、かつ -norunpath を使用する場合は、リンク時に -R オプションを使うか、または実行時に環境変数 LD_LIBRARY_PATH を設定して共有ライブラリの位置を明示しなければなりません。そうすることにより、実行時リンカーはその共有ライブラリを見つけることができます。