C++ ユーザーズガイド

-staticlib=l[,...l]

静的にリンクする C++ ライブラリを指定します。

l には、以下の値のいずれか 1 つを指定します。

i の値

意味 

[no%]library

library に指定できる値については -library=l[,...l]」を参照してください。

%all

-library オプションに指定したすべてのライブラリが静的にリンクされます。

%none

静的にリンクするライブラリはありません。 

デフォルト

-staticlib を指定しないと、-staticlib=%none が使用されます。

-library のデフォルト値は Crun であるため、次のコマンド行は、libCrun を静的にリンクします。


demo% CC -staticlib=Crun

これに対し、次のコマンド行は libgc をリンクしません。これは、-library オプションで明示的に指定しない限り、libgc はリンクされないためです。


demo% CC -staticlib=gc

libgc を静的にリンクするには、次のコマンドを使用します。


demo% CC -library=gc -staticlib=gc

相互の関連性

-library オプションで明示的に選択したり、デフォルトで暗黙的に C++ ライブラリを選択する場合、-staticlib も指定してライブラリを静的にリンクしなければなりません。-library やデフォルトで選択していないライブラリを -staticlib で選択しても、そのライブラリはリンクされません。

Solaris 7 オペレーティング環境では、静的ライブラリとしては使用できない C++ ライブラリがあります。

警告

これらのライブラリは安定したものではないため、リリースによって変わることが あります。

関連項目

-library「標準ライブラリの静的リンク」