C++ ユーザーズガイド

-xs

オブジェクト (.o) ファイルなしに dbx でデバッグできるようにします。

-xs オプションは、dbx の自動読み込みを無効にします。このオプションは、.o ファイルを残しておくことができない場合に使用してください。このオプションにより、 -s オプションがアセンブラに渡されます。

「非自動読み込み」とは、シンボルテーブルの古い読み込み方法です。dbx の全シンボルテーブルが実行ファイル内に置かれます。また、リンカーによるリンクや dbx による初期化の速度が遅くなります。

「自動読み込み」は、シンボルテーブルの新しい読み込み方法 (デフォルト) です。各 .o ファイルに情報が含まれるため、dbx はシンボルテーブルが必要な場合にのみシンボルテーブル情報を読み込みます。このため、リンカーによるリンクや dbx による初期化の速度が速くなります。

-xs を指定する場合で、実行ファイルを別のディレクトリに移動して dbx を使用するときは、オブジェクト (.o) ファイルを移動する必要はありません。

-xs を指定せずに実行ファイルを別のディレクトリに移動して dbx を使用する場合は、ソースファイルとオブジェクト (.o) ファイルの両方を移動する必要があります。