C++ 移行ガイド

標準の例外

C++ 4.2 コンパイラには、C++ 標準の草案段階で提案されていた標準例外に関連する名前が、例外名として採用されています。それ以降、C++ 標準では、例外名が変更されてきました。C++ 5.0 の標準モードでは、標準の例外の名前として、次の表に示す名前が使用されています。

表 3-3 例外関連の型名

古い名前 

標準名 

説明 

xmsg

exception

標準例外の基底クラス 

xalloc

bad_alloc

割り当て要求の失敗で送出 

terminate_function

terminate_handler

終了ハンドラ関数の型 

unexpected_function

unexpected_handler

予期しない例外ハンドラ関数の型 

クラスの使用方法が異なるように、こられクラスの公開メンバー (xmsgexception および xallocbad_alloc) の使用方法は異なります。