Sun Ray インターコネクトファブリックは、専用のプライベートネットワークです。Sun Ray 1 appliance は、アプリケーション固有のプロトコルを使用して、このネットワークを介してサーバーに接続されます。このネットワークは、10/100Base-T Ethernet 技術をベースとしており、非管理 (レベル 2) スイッチまたはハブとカテゴリ 5 のワイヤ接続を使用しています。
10BaseT 装置が使用されるカテゴリ 3 のワイヤ接続にも対応していますが、性能は低下します。
各 Sun Ray 1 appliance は、組み込みの 10/100Base-T インタフェースを介してインターコネクトファブリックに接続されます。
この章の以降では、低コストで Sun Ray デスクトップの性能を向上させるシナリオ (方法) について簡単に説明します。ここで挙げる以外のネットワーク構成を利用することも可能です。
他のデバイスを使用して Sun Ray 1 appliance をネットワークに接続すると、性能が低下します。
現時点では、100 Base-T と GigabitEthernet を使用する方法が、コストが最も低く、かつ作業も簡単です。
5 〜 50 台の Sun Ray 1 appliance で構成される比較的小規模のワークグループの場合は、Sun Ray サーバーで単一の 100Base-T カードまたは Quad 100Base-T カードを使用して 8 〜 12 ポートの共有 100Base-T ハブに接続します。次に、これらのハブに Sun Ray 1 appliance を接続します。
たとえば (図 1-6)、 Quad FastEthernet カードまたは 4 つの低価格の 100Base-T ハブを備える Sun EnterpriseTM 2 (またはこれに似たモデル) サーバーの場合、24 人のユーザーをサポートすることができます。Sun Enterprise 2 では、1 リンクあたり、6 台の Sun Ray 1 appliance のトラフィックを送信できます。この例の多重化率は、6 対 1 です。
上記の例は、英語版 Solaris を使用した環境を前提としています。日本語版 Solaris を使用した場合のシナリオについては、次の Web サイトを参照してください。 http://www.sun.co.jp/nc/sunray1
解説
ローカルエリアネットワーク (LAN) ― イントラネットおよびインターネットへの既存の接続
Sun Enterprise 2 サーバー
Quad ネットワークインタフェースカード (NIC)
100Base-T ハブ (8 〜 12 ポート)
Sun Ray 1 appliance
複数のグループから構成される部門に、100 台以上の Sun Ray 1 appliance で構成されるシステムを導入する場合は、Sun Ray server software は、複数の GigabitEthernet カードを使用して大規模な 100Base-T スイッチに接続して使用します。たとえば 100 ユーザーから構成される部門にシステムを導入する場合ならば、1 台の Sun Enterprise 450 サーバー、2 つの GigabitEthernet カード、2 つの大規模 (72 ポート) スイッチを組み合わせることにより、100 台の Sun Ray 1 appliance にサービスを提供できます (図 1-7)。この例では、最大 72 台の Sun Ray 1 appliance のトラフィックがギガビットのリンクで送信されています。この例では 100Base-T のリンクの終端での速度の比は、8 対 1 です。
上記の例は、英語版 Solaris を使用した環境を前提としています。日本語版 Solaris を使用した場合のシナリオについては、次の Web サイトを参照してください。 http://www.sun.co.jp/nc/sunray1
解説
ローカルエリアネットワーク (LAN) ― イントラネットまたはインターネットへの既存の接続
Sun Enterprise 450 サーバー
Gigabit Ethernet カード (gem0 および gem1) またはこれと同等のカード
72 ポートのギガビットアップリンクを持つ 100Base-T スイッチ
Sun Ray 1 appliance