Solaris Easy Access Server 3.0 のインストール

AnswerBook2 文書サーバーのインストール

AnswerBook2 製品は Sun のオンライン文書システムです。この製品では、文書の表示、印刷、検索に Web ブラウザインタフェースを使います。

SEAS オンライン文書を表示するには、AnswerBook2 文書サーバー (以降、「文書サーバー」とします) にアクセスできなければなりません。文書サーバーを使用すると、ユーザーはブラウザを選択して Sun の AnswerBook 文書を表示できます。AnswerBook2 は 3.2 準拠の HTML で文書を表示し、その文書をブラウザに送って表示します。以前の AnswerBookTM の文書形式もサポートします。文書サーバーソフトウェアは SEAS Documentation CD と Solaris 7 Documentation CD に入っています。

頻繁に SEAS 文書コレクションを表示する必要がなければ、文書サーバーソフトウェアをインストールする必要はありません。ab2cd スクリプトを使えば、SEAS Documentation CD から直接実行できます。この機能の詳細については、SEAS Documentation CD に入っている README_ja.html ファイルを参照してください。この機能を実行するには、CD が接続されているシステム上で root 権限が必要です。

しかし、多くのユーザーが SEAS 製品の文書にアクセスできるためには、文書サーバーソフトウェアをインストールする必要があります。文書サーバーソフトウェアをインストールした後は、そのサーバーに SEAS 文書をインストールしなければなりません。SEAS Documentation CD に入っているサーバーソフトウェアと文書コレクションをインストールする方法については、この CD 上に入っている README_ja.html ファイルを参照してください。AnswerBook2 製品の情報については、『Solaris 7 インストールライブラリ (SPARC 版)』または『Solaris 7 インストールライブラリ (Intel 版)』の「オンライン文書へのアクセス」節を参照してください。

文書サーバーにアクセスできない場合や、ローカルにインストールしたくない場合は、Web サイト http://docs.sun.com にアクセスすればリリース済みのすべての Solaris 文書を参照できます。

SEAS Documentation CD から AnswerBook2 サーバーを実行するには

注 -

文書サーバーを CD から直接起動すると、実行速度は遅くなります。このため、他のユーザーが SEAS 文書コレクションにアクセスする可能性がある場合、この方法は推奨できません。


  1. スーパーユーザーとしてログインします。

  2. (コマンド行またはファイルマネージャで) 実行可能な ab2cd スクリプトが入っているディレクトリに移動します。

  3. ab2cd コマンドを実行します。

  4. http://localhost:8888 という URL を使って文書サーバーにアクセスします。

    localhost は、CD が接続されているマシンの名前です。

  5. CD からのサーバーの実行を停止するには、ab2cd stop コマンドを使用します。

文書サーバーをインストールするには
  1. SEAS Documentation CD を CD-ROM ドライブに挿入します。

  2. 文書サーバーマシンにスーパーユーザーとしてログインして、インストールパッケージのディレクトリに移動します。

  3. システムプロンプトに次のコマンドを入力して、Solaris Product Registry を起動します。

    sun# prodreg &
    

  4. 「Solaris Product Registry」ウィンドウの一番下にある「新規インストール (New Install)」をクリックします。

  5. AnswerBook2 のインストールプログラム、Installer が一番上のディレクトリにあります。それを選択して、「了解 (OK)」をクリックします。

  6. 表示される手順に従います。

pkgadd を使って文書サーバーをインストールするには
  1. SEAS Documentation CD を CD-ROM ドライブに挿入します。

  2. 文書サーバーマシンにスーパーユーザーとしてログインして、インストールパッケージのディレクトリに移動します。

  3. 次のコマンドを入力します。

    sun# pkgadd package_name
    

    デフォルト以外のディレクトリにサーバーパッケージをインストールするには、pkgadd -d . -a none コマンドを使用します。すると、pkgadd ユーティリティはソフトウェアをインストールするディレクトリをたずねるプロンプトを表示します。

    SUNWab2r (0.04M バイト) はルートパーティションにインストールされ、構成ファイルおよび起動ファイルを提供します。

    SUNWab2s (1.4M バイト) は、文書処理を行うための共有ファイルを提供します。

    SUNWab2u (33.02M バイト) は、サーバーと管理機能のための実行可能ファイルとバックエンド処理ファイルを提供します。

  4. 必要であれば、サーバーを起動します。

    パッケージをインストールすると、デフォルトのポート 8888 でサーバーが起動されます。サーバーが起動しなかった場合、次のコマンドを入力して起動します。

    sun# /usr/lib/ab2/bin/ab2admin -o start