この章では、ライセンスの要件を説明し、追加したライセンスを有効にする方法と注文する方法を説明します。
Solaris Easy Access Server 3.0 を購入すると、SEAS 製品をインストールおよび実行するために最小限必要なライセンスが与えられます。製品を実行するには、製品をインストールした後でライセンスを有効にする必要がある場合があります。
SEAS を購入すると、次のライセンスが与えられます。
表 5-1 デフォルトの SEAS ライセンスSEAS 製品 | ライセンス | ライセンスのオプション |
---|---|---|
Solstice DiskSuite 4.2 | 1 マシンのライセンス。「Binary Code License」を参照 | なし |
Solaris PC NetLink (SunLink Server とも呼ぶ) | 90 日間の評価期間に限定された製品が提供される。 | 1 マシンと無制限のクライアントのライセンス |
Solstice Internet Mail Server 2.0 | 1 サーバーと 5 メールボックス。ライセンス証明書を含む | 追加のメールボックス、Enterprise Upgrade、および Sun Messaging Connectivity Services |
Sun Directory Services 3.1 | ディレクトリ数が 1,000 より少ない場合、ライセンスは必要ない | ディレクトリ数が 10,000、100,000、および 1,000,000 単位の追加パック |
Sun WebServer 2.1 | 4 サーバー。サーバーごとに 8 仮想ホストドメイン | 無制限の仮想ドメインホストについては、ご購入先にお問い合わせください |
JDK 1.1.7 | ユーザーの数とコンピュータハードウェアのクラスごとに 1 ライセンス | なし |
Netscape Communicator 4.51 スタンダード版 | 1 マシンのライセンス | なし |
製品を実行するには、SEAS 製品をインストールした後でライセンスを有効にする必要がある場合があります。表 5-2 は、製品のライセンスを有効にするための簡単な説明 (必要な場合) と製品に関連するインストールとライセンスの文書を示したものです。
表 5-2 SEAS 製品のライセンス製品 | ライセンスを有効にする方法 | 参照文書 |
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Sun Directory Services 3.1 | 最初の 1,000 ディレクトリまで処理は不要 | SEAS Software CD 上にある Sun Directory Services の README_ja.sds |
Solstice Internet Mail Server 2.0 | デモモードライセンスオプションを選択する | 『Solstice Internet Mail 2.0 のインストール』 |
国別のライセンスおよびソフトウェアを注文するには、次の Sun ライセンスセンターに連絡してください。ライセンスについての最新情報 (音声、ファックス番号、電話番号を含む) については、http://www.sun.com/licensing を参照してください。
表 5-3 ライセンスの連絡先国名 | 電子メールの連絡先 |
---|---|
日本 | license@rrd.co.jp |
米国とカナダ | license@sun.com |
ヨーロッパ | eu-licensing@UK.sun.com |
その他のすべての国 | eu-licenseing@UK.sun.com |
PC NetLink を正式に購入すると、製品登録番号を受け取ります。製品登録番号は 12 桁の英数字文字からなります (例、B7291203F811)。PC NetLink は一時評価ライセンスでインストールできますが、最終的には製品登録番号を入力しなければなりません。評価ライセンスの有効期限が切れるまでに製品を登録してください。一時評価ライセンスの有効期限が切れるまでに製品を登録しなかった場合、PC NetLink はサーバーを起動できなかったことを示すメッセージを表示して、イベントログを調べるように促します。
PC NetLink サーバーソフトウェアを登録する前に、すでに登録されているかどうかを調べるには、registration コマンドを使用します。
PC NetLink サーバーソフトウェアがインストールされているサーバー上で端末ウィンドウを開きます。
プロンプトにコマンド su とパスワードを入力して、スーパーユーザーになります。
スーパーユーザーのシステムプロンプトに、次のコマンドを入力します。
sun# /opt/lanman/sbin/registration -r |
製品が一時評価ライセンスを使用している場合、ライセンスの有効期限が表示されます。この場合は、製品を登録する必要があります。また、その際に製品 ID と製品登録番号が表示されますが、これらは一時評価用のものであり、、正式な ID と登録番号ではありません。
PC NetLink サーバーソフトウェアがインストールされているサーバー上で端末ウィンドウを開きます。
プロンプトにコマンド su とパスワードを入力して、スーパーユーザーになります。
スーパーユーザーのシステムプロンプトに、次のコマンドを入力します。
sun# /opt/lanman/sbin/registration -a product_registration |
product_registration は、受け取った登録番号です。
システムをリブートする必要はありません。評価ライセンスが満了する前に PC NetLink を登録した場合は、PC NetLink サーバーを再起動する必要はありません。評価ライセンスの有効期限が切れた後に PC NetLink を登録した場合、PC NetLink サーバーを再起動する必要があります。
PC NetLink サーバーソフトウェアがインストールされているサーバー上で端末ウィンドウを開きます。
プロンプトにコマンド su とパスワードを入力して、スーパーユーザーになります。
スーパーユーザーのシステムプロンプトに、次のコマンドを入力します。
sun# /opt/lanman/bin/net start server |
PC NetLink サーバーソフトウェアがインストールされているサーバー上で端末ウィンドウを開きます。
スーパーユーザーのシステムプロンプトに、次のコマンドを入力します。
sun# /opt/lanman/sbin/elfread -d system |
-d は、詳細を表示するためのオプションです。system は、イベントログの名前です。
また、SunLink Server Manager を使えば Windows クライアントからもイベントログを読むことはできます。しかし、Windows クライアントでは elfread コマンドは実行できません。