Solaris Easy Access Server 3.0 ご使用にあたって

Solaris Easy Access Server 全般に関する情報

[New] Solaris AdminSuite 3.0 の問題

AdminSuite に関する既知の問題を以下に示します。

[New] 共有プロパティの「デフォルトユーザー ID」フィールドに -1 を設定できない (バグ ID : 4233564)

共有プロパティダイアログの「上級オプション」タブの「デフォルトユーザー ID」 フィールドに「-1」を入力できません。

回避方法 : 最初に「1」を入力してから、1 の前に「-」を入力してください。

DiskSuite の問題

DiskSuite における既知の問題を次に示します。

DiskSuite のメタデバイスエディタ (metatool) で v4.2-dev と表示される (ロケール C で使用した場合) (バグ ID: 4175002)

メタデバイスエディタ (metatool) の最上位ウィンドウのタイトルバーに正しくないメッセージが表示されます。「DiskSuite Tool v4.2 - Metadevice Editor machine name」と表示される代わりに、dev が v4.2 に追加されて表示されます。

日本語ロケール (ja) で使用した場合は、この問題は起きません。

Solaris Management Console の問題

Solaris Management Console (SMC) に関して判明している問題を次に示します。

スワップが不十分なために Solaris Management Console サーブレットがクラッシュする (バグ ID : 4166571)

Solaris Management Console サーバーが動作するマシンに十分なスワップ容量がなく、割り当てられているメモリーを解放するだけの時間が Java ガベージコレクタに与えられていないと、サーブレットのメモリーが不足してセグメンテーションフォルトになることがあります。

その結果、すべてのクライアントマシンが消滅し、最初のサーバーだけに使用不能を示す赤い斜線が引かれます。

回避方法 : 再開するには、スーパーユーザーになり、次のコマンドを実行して Solaris Management Console サーブレットを再起動します。


# /etc/init.d/ehttpd stop
# /etc/init.d/ehttpd start
 

この問題は、認証要求の間隔を十分に離して Java ガベージコレクタに十分な時間を与えるか、十分なスワップ容量を追加するか、定期的にサーブレットを再起動したりマシンをリブートしたりすれば回避できます。

同じサーバーの Solaris Management Console クライアントがレジストリを変更しても相互の更新を行わない (バグ ID : 4168704)

複数のクライアントが同じ Solaris Management Console サーバーにアクセスしているときに、クライアントの 1つがサーバーの Solaris Management Console レジストリを更新しても、その変更が他のクライアントに通知されません。「アプリケーション画面」や「Solaris Management Console サーバー画面」には、古いレジストリ情報が表示されます。表示が同期していないため、これらの古いクライアントが同じレジストリ変更を手動で実行しようとすると、「すでに存在します」というメッセージが表示されてエラーになります。

回避方法 : いったんログアウトしてから再びログインして、Solaris Management Console クライアントの表示を再表示します。

/etc/pam.conf ファイルにデフォルトの Solaris Management Console pam エントリがない (バグ ID : 4168726)

Solaris Management Console は、pam_start() を呼び出すときに pam サービスの名前として smc_console を使います。しかし、デフォルトの /etc/pam.conf ファイルに smcconsole サービスのエントリがありません。そのため pam は、pam.conf にある pam モジュール「other」を使用します。これは pam_unix モジュールを意味します。

登録されているアプリケーションをどのユーザーからでも修正できる (バグ ID : 4169897)

ユーザー、スーパーユーザー、またはグループ 14 のアクセス権で起動できるように Solaris Management Console に登録されているアプリケーションは、どのユーザーからでも修正や削除ができます。

回避方法 : ありません。

クライアントを遠隔 xhost で実行すると、起動されたアプリケーションが表示されない (バグ ID : 4171154)

Solaris Management Console クライアントを遠隔 xhost で実行すると、起動されたアプリケーションが表示されません。

回避方法 : 各遠隔サーバーを X 承認リストに追加します (たとえば、xhost +)。

[New] Solaris Management Console の制限事項

[New] Config Wizards の問題

ヘルプ表示時の notice window が一時的に画面全体に表示される場合がある (バグ ID : 4257194)

回避方法 : ヘルプが表示されると notice window は自動的に消えます。

AnswerBook2 の問題

AnswerBook2 で判明している問題は次のとおりです。

パッケージサイズ異常が pkgchk によって報告される (バグ ID : 4167646)

Solaris Easy Access Server 3.0 Documentation CD からインストールされた AnswerBook2 パッケージにパッケージサイズの異常があることが pkgchk -n コマンドによって報告されます。この異常は、AnswerBook2 のインストール後の処理によって起きたものです。このサイズ異常は AnswerBook2 コレクションの整合性には影響ありませんので、無視してかまいません。

回避方法 : 無視してください。

Netscape 4.51 に関する問題

Netscape Communicator 4.51 で判明している問題は次のとおりです。

[Change] Solaris 2.6/Netscape Communicator 4.5.1 によってフォントが正しく表示されない

Solaris 2.6/Netscape Communicator 4.5.1 によって、Type 1 フォントが正しく表示されません。

回避方法 : この問題は、OpenWindows 3.6 用のパッチで解決することができます。このパッチは、Solaris Easy Access Server 3.0 の Software CD の次の場所に収録されています。

Sun から Solaris OS パッチクラスタを直接、ダウンロードする方法もあります。

パッチをインストールしたら、いったんウィンドウマネージャ (CDE または OpenWindows など) を終了し、再度ウィンドウマネージャにログインしてください。

Sun WebServer 2.1 の問題

[New] Sun WebServer 2.1 に関する既知の問題を以下に示します。

[Change] Sun WebServer 2.1 を Solaris Management Console と共にインストールする場合の注意事項

Solaris Management Console と Sun WebServer 2.1 を同時にインストールする場合、Sun WebServer 2.1 をデフォルト以外のディレクトリにインストールしようとすると、インストールに失敗します。

回避方法 : 次の手順に従って Sun WebServer 2.1 を再インストールしてください。

Sun WebServer をデフォルトのディレクトリに再インストールするには
  1. Solaris Product Registry を Solaris Management Console から起動するか、またはシステムプロンプトで % /bin/prodreg と入力して起動します。

  2. Sun WebServer を選択し、「全体的にアンインストール (Full Uninstall)」をクリックして Sun WebServer 2.1 を削除します。

  3. 再度 SEAS 3.0 Web Start を起動し、Sun WebServer をデフォルトのディレクトリにインストールします。

[New] Sun WebServer をデフォルト以外のディレクトリに再インストールするには
  1. Solaris Product Registry を Solaris Management Console から起動するか、またはシステムプロンプトで % /bin/prodreg と入力して起動します。

  2. Sun WebServer を選択し、「全体的にアンインストール (Full Uninstall)」をクリックして Sun WebServer 2.1 を削除します。

  3. パッケージ SUNWhttpSUNWhtsvlSUNWjehtp を削除します。


    % /usr/sbin/pkgrm SUNWhttp SUNWhtsvl SUNWjehtp
    

  4. /usr/http ディレクトリを削除します。


    % /bin/rm -rf /usr/http
    

  5. 再度 SEAS 3.0 Web Start を起動し、Sun WebServer をデフォルト以外のディレクトリにインストールします。

[New] トピックを選択するとヘルプウィンドウが機能しなくなる

Solaris Management Console 1.0 でヘルプを使用するために「ヘルプ」メニューから目次を選択する場合、「ヘルプ」ウィンドウの右区画に表示されるヘルプトピックを選択すると、「ヘルプ」ウィンドウが機能しなくなります。この問題は、Solaris 7 システムで発生する可能性があります。

回避方法 :「ヘルプ」ウィンドウの左区画に表示される章を選択してから、ヘルプトピックを選択してください。

Solaris Management Console から起動する場合の問題

Solaris Management Console から Sun WebServer 2.1 を起動すると、常にブラウザとして、hotjava が選択されます。この場合、hotjava 1.1.5 以上をインストールしていないシステムでは、Sun WebServer 2.1 の管理コンソールを使用できません。

回避方法 : Netscape Communicator 4.51 上で、次の URL にアクセスして、 管理コンソールを使用してください。

http://hostname:port/admin/admin.html

Sun WebServer 2.1 のドキュメントについて

SEAS 3.0 では、Sun WebServer 2.1 のソフトウェアのみ日本語化しています。Sun WebServer 2.1 のドキュメントについては、英語版を参照してください。

インストール時の問題

Sun WebServer 2.1 をインストールする際、次の 2 つのファイルが正しくインストールされない (バグ ID : 4223850)

/usr/share/man/sman1m/smancommon.ent

/usr/share/man/sman4/smancommon.ent

回避方法 : 回避方法はありませんが、 必要な man-page ファイルはすべて正常にインストールされ、 man コマンドで参照することができますので、そのままお使いください。

[New] Sun Directory Services 3.1 の問題

modtime についての警告メッセージがログに記録される

/var/sadm/install/logs に記録される Sun Directory Services のインストールに関するログには、modtime についての警告メッセージがいくつか含まれていますが、インストールは正常に終了していますのでそのままお使いください。

[New] Java と JDK の問題

Java Development Kit に関する既知の問題を以下に示します。

SEAS 3.0 において Java プログラムを Java 2 と共に使用する場合

Solaris 7 -8/99 リリースにおいて、初めて JDK 1.1 と JDK 2 が同時に提供されます。/usr/java リンクにより、システムで使用されるデフォルトの JDK が決定されます。バージョン番号を JDK 1.1 から JDK 2 に手動で変更すると、 SEAS 3.0 の Java プログラムが機能しません。

回避方法 : SEAS 3.0 は Java 1.1 で動作し、Java 2 では動作しません。JDK のバージョン番号を変更した場合は、JDK 1.1 を指定するように再度変更してください。

JDK 1.1 の指定方法:

スーパーユーザーになり、以下の手順に従って /usr/java の シンボリックリンクを変更してください。


# /bin/rm /usr/java
# /bin/ln -s /usr/java1.1 /usr/java

[New] PC NetLink 1.1 の問題

PC NetLink に関する既知の問題を以下に示します。


注 -

PC NetLink は、SunLink Server とも呼ばれます。


[New] Solstice Network Client 3.x がインストールされている Windows NT 4.0 では、PC NetLink Server NT プリンタを使用できない

Windows NT 4.0 で Solstice Network Client 3.x を使用すると PC NetLink Server NT プリンタを使用できず、 次のエラーメッセージが表示されます。


Printer driver for Windows NT 4.0 x86 could not be installed.
This function is only valid in Windows NT mode.

回避方法 : Solstice Network Client 3.x (SNC) がインストールされていない Windows NT 4.0 システムで、PC NetLink プリンタを使用してください。 SNC 3.x NT システムでは、使用できるプリンタを探してローカルにインストールすることができます。

Windows NT 4.0 システムに SNC 3.x がインストールされているか確認するには、コントロールパネルの「ネットワーク」ダイアログボックスからサービスを開いてください。 ネットワークサービスに「Solstice NFS Client」または「Solstice File Sharing」の項目が表示される場合には、 SNC 3.x がインストールされています。必要に応じて、SNC 3.x をコントロールパネルの「アプリケーションの追加と削除」を使用して削除してください。

[New] プライマリ WINS サーバーが使用されている場合は、SunLink Server Manager はセカンダリ WINS サーバーを使用できない

Windows NT 環境とは異なり、プライマリ WINS サーバーが使用されている場合は、SunLink Server プログラムではセカンダリ WINS サーバーを使用できません。SunLink Server のコンピュータが、プライマリWINS サーバーとして機能し、 WINS データベースに存在しないリソースを探そうとすると、the SunLink Server NetBIOS は、そのリソース用にセカンダリ WINS サーバーを自動的に探しません。この点で、プライマリWINS サーバーとして構成される SunLink Server コンピュータは、Windows NT のプライマリ WINS サーバーと同じようには動作しません。

回避方法 : この問題は、ほとんどの環境では起こりません。問題となるのは、プライマリ WINS サーバーとセカンダリ WINS サーバーが同一である場合に互いに通信する必要のあるすべてのサーバーを指定した場合か、または、すべての WINS サーバーの複製を作成した場合です。

[New] BDC で passwd2sam -m が使用されると問題が生じる

BDC で passwd2sam -m オプションが使用されると、次のことが起こります。

これらの問題は、PDC 上でこのコマンドが使用された場合には起こりません。

回避方法 : BDC で passwd2sam -m を使用しないでください。

[New] SunLink Serverソフトウェアと Microsoft Terminal Server を同時に使用すると同期がとれない

SunLink Server ソフトウェアと Microsoft Terminal Server を同じドメインで使用すると、ドメインの同期の問題が生じます。同じドメインで使用する場合には、 ユーザーの端末サーバーの構成パラメータの同期がとれなくなります。

回避方法 : SunLink Server ソフトウェアを異なるアカウントを持つ別の「リソース」ドメインにインストールしてください。

[New] 自動的にマウントされる Solaris のホームディレクトリは、Windows NT クライアントで必ずしも自動的に使用可能にならない


注 -

以下の記述と回避方法は、経験のある Solaris システム管理者を対象としています。


リモートで保存された Solaris ホームディレクトリは、ユーザーが自分のアカウントにアクセスする場合に、通常は自動的にマウントされます。SunLink Server の現在のリリースでは、SunLink Server システム上で保存されていない Solaris のホームディレクトリには Windows NT クライアントから自動的にアクセスすることはできません。しかし、SunLink Server プログラムと同じシステムで保存されたホームディレクトリは、Windows NT クライアントで使用できます。

この問題が起こるのは、 autofs ファイルシステムのモニターはすべてディレクトリにアクセスしようとするためです。ファイルシステムが、デフォルトで指定されている 5 分以内にアクセスされないと、ファイルシステムはマウント解除されます。そのため net share/home で実行されると、クライアントから「共有」が接続されてホームディレクトリへのアクセスがマウント解除されます。 この問題は、autofs デーモンがユーザーが Windows クライアントシステムからディレクトリにアクセスしていることを確認できないために起こります。

回避方法 : /home ディレクトリ用の自動マウントマップエントリを -nobrowseから -browse に変更して、SunLink Server が /home のサブディレクトリを参照できるようにしてください。

[New] java.rm エラーのために slsadmin が起動に失敗することがある (バグ ID : 4260705)

SLS マネージャのサーバー処理で起動または再起動に失敗し、SLS マネージャがサーバーへの接続 (ログイン) ができないことがあります。この場合にも、起動スクリプトはエラーメッセージを表示しません。

回避方法 : サーバーが起動されているかどうかを確認するために、サーバー処理のログファイルを参照してください。パスは次のとおりです。

/tmp/.slsadmin.log

サーバーが適切に起動されていれば、サーバーが接続可能であることを示すメッセージが記録されています。このメッセージがない場合には、ホストへの接続を拒否する Java からのエラーメッセージがあります。

起動スクリプト実行直後では、これらのメッセージは記録されていません。バックグラウンドでのサーバーの起動処理が完了するまでには、数秒かかります。

サーバーの起動に失敗した場合には、再度起動を試みてください。

PC NetLink 1.1 がサポートする環境について

PC NetLink 1.1 がサポートしている Solaris のバージョンとプラットフォームは以下のとおりです。

Solaris 7 がインストールされている SPARC ベースのマシン

Solaris 2.6 がインストールされている SPARC ベースのマシン

Solaris 7 がインストールされている x86 ベースのマシン

したがって Solaris 2.6 がインストールされている x86 ベースのマシン上では PC NetLink1.1 は動作しません。Solaris 2.6 がインストールされている x86 ベースのマシンで SEAS 3.0 の Installer を起動すると PC NetLink 1.1 は あらかじめインストールされないように設定されています。これをインストールされるように変更してインストールを行うとエラーが出力されますので注意してください。

Solaris Print Manager 1.0 を使用する上での注意事項

Solaris 2.6 上に Solaris Print Manager 1.0 を単体でインストールする場合は、 SEAS 3.0 Software CD に含まれている JDK 1.1.7 もインストールしてください。

[New] SEAM 1.0 の問題

SEAM 1.0 に関する既知の問題を以下に示します。

[New] FTP: get コマンドおよび put コマンドで転送時間が間違って表示される

FTP の get コマンドおよび put コマンドを使用した場合には、 転送時間が間違って表示されます。たとえば、以下のように表示されます。


458 bytes received in 2.7e+154 seconds (2.7e+154 Kbytes/s)458 bytes received in -1.5e-154 seconds (-2 Kbytes/s)

回避方法 : ありません。

[New] SUN WBEM 1.0 の問題

WBEM に関する既知の問題を以下に示します。

CIM Workshop からスコープとフレーバの値が設定できない (バグ ID: 4261244)

CIM Workshop を使用して新規にクラスを作成する場合に、スコープとフレーバーの値が設定できないことがあります。

回避方法 : クラスにスコープまたはフレーバの値を使用する場合には、CIM Workshop を使用せず、MOF file を独自に作成、コンパイルしてクラスを作成してください。MOF file の作成の仕方は『Sun WBEM 開発ガイド』および、DMTF (Destributed Management Task Force) が出している CIM の解説書を参考にしてください。DMTF に関する文書は http://www.dmtf.org から入手できます。MOF file のコンパイルの仕方は『Sun WBEM 開発ガイド』の第 3 章を参照してください。

SUNWter パッケージの入っていない環境では CIM Object Manager が動作しない (バグ ID : 4257304)

SUNWter パッケージがインストールされていないエンドユーザーシステムサポート以下のソフトウェアの構成では、WBEM が Sun Directory Service の構成に失敗するために、CIM Object Manager が動作しません。

回避方法 : Solaris Software CD から pkgadd コマンドを使用して SUNWter パッケージをインストールしてください。インストールの詳細は、Solaris のマニュアル『Solaris 7 インストールライブラリ (SPARC/Intel 版)』を参照してください。 SUNWter パッケージをインストール後、WBEM のインストールをやり直してください。

Windows 版への WBEM のインストールでは、インストール先のフォルダを変更できない (バグ ID : 4251091)

WBEM を Windows へインストールする場合、インストール先のフォルダを指定しても、Program Files にインストールされてしまいます。このバグにより、インストールされるディレクトリが変更できない、WBEM のメニューエントリである WBEM SDK の位置が変更できないなどの問題が起こりますが、機能的には問題ありません。

CIM Workshop からホストの変更を選択すると、例外がスローされることがある (バグ ID : 4244506)

CIM Workshop 上のメニューからホストの変更を選ぶか、ホストの変更アイコンを選択すると、例外がスローされることがあります。コマンドライン上にエラーメッセージが表示されますが、ホストを変更するダイアログが表示され、ホストの変更をすることはできますので機能的に問題はありません。