Sun WBEM 開発ガイド

CIM Object Manager への接続

クライアントアプリケーションは、WBEM のオペレーション (CIM クラスの作成や CIM インスタンスの更新など) を実行する必要があるたびに、CIM Object Manager に接続します。アプリケーションは、CIMClient クラスを使用して CIM Object Manager 上のクライアントのインスタンスを作成します。CIMClient クラスには、次の 3 つの引数を指定できます。

CIM Object Manager への接続が完了すると、その後の CIMClient オペレーションはすべて指定されたネームスペース内で発生します。

例 - CIM Object Manager への接続

次の例は、CIMClient インタフェースを使用して CIM Object Manager に接続する 2 つの方法を示しています。

例 6-2 では、アプリケーションはすべてデフォルト値を使用しています。つまり、デフォルトのユーザーアカウントとパスワード guest を使用し、ローカルホスト (クライアントアプリケーションが動作しているホスト) のデフォルトのネームスペース (root¥cimv2) で動作している CIM Object Manager に接続します。


例 6-2 デフォルトのネームスペースへの接続

/* パスワード guest を持つユーザー guest として 
ローカルホスト上の root¥cimv2 ネームスペースに接続 */ 
 
cc = new CIMClient();


例 6-3 では、アプリケーションはホスト happy 上のネームスペース A に接続します。アプリケーションは、初めにこのネームスペースの文字列名 (A) を含むためにネームスペースのインスタンスを作成します。続いて、CIMClient クラスを使用して CIM Object Manager に接続し、ネームスペースオブジェクト、ユーザー名、およびホスト名を渡します。


例 6-3 デフォルト以外のネームスペースへの接続

/* ホスト happy 上の 
A (ネームスペース名) を
使用して初期化されたネームスペースオブジェクトを作成 */
CIMNameSpace cns = new CIMNameSpace("happy", A);
// このネームスペースにユーザー Mary として接続
cc = new CIMClient(cns, "Mary", "");