Sun WBEM 開発ガイド

Solaris_NamespaceAcl クラス

Solaris_NamespaceAcl は、Solaris_Acl 基底クラスを拡張したサブクラスです。Solaris_NamespaceAcl は、この基底クラスからデフォルト値 r (GUEST およびすべてのユーザーの読み取り権) を持つ文字列プロパティ capability を継承します。Solaris_NamespaceAcl クラスは、次の重要なプロパティを定義します。

 プロパティ データ型 目的

nspace 

文字列 

このアクセス制御リストが適用されるネームスペースを識別する。ネームスペースに存在できるのは、ネームスペース ACL のインスタンス 1 つだけである 

ネームスペースに対するアクセス制御を設定するには
  1. Solaris_namespaceAcl クラスのインスタンスを作成します。次に例を示します。

    // Solaris_namespaceAcl クラスを取得
    cimclass = cc.getClass(newCIMObjectPath("Solaris_namespaceAcl");
     
    // Solaris_namespaceAcl クラスの新しいインスタンスを作成
    ci = cimclass.newInstance();

  2. capability プロパティに目的のアクセス権を設定します。次に例を示します。

    /* root¥molly ネームスペースに対するアクセス権 (capability) を
    rw (読み取り権と書き込み権) に変更  */
    ci.updatePropertyValue("capability",new CIMValue("rw"));  
    ci.updatePropertyValue("nspace",new CIMValue("root¥molly"));

  3. インスタンスを更新します。次に例を示します。

    // 更新されたインスタンスを CIM Object Manager に渡す。
    cc.setInstance(new CIMObjectPath(),ci);