Sun Cluster 2.2 のシステム管理

論理ホストを保守モードに設定する

ファイルシステムとディスクグループの管理作業では、保守モードを使用すると便利な場合があります。論理ホストのディスクグループを保守モードにするには、-m オプションを指定して haswitch(1M) コマンドを実行します。


注 -

論理ホストのほかの所有権と異なり、保守モードはノードの再起動を行なっても持続します。


次に、論理ホスト hahost1 を保守モードにする例を示します。

phys-hahost2# haswitch -m hahost1

このコマンドは、現在このディスクグループを所有している Sun Cluster ノード上の、hahost1 に対応するデータサービスを停止するとともに、すべての Sun Cluster ノード上の、hahost1 に対応する障害監視プログラムを停止します。このコマンドは、この論理ホスト上のすべての Sun Cluster ファイルシステムの umount(1M) も実行します。対応するデータサービスの所有権は解放されます。

このコマンドは、論理ホストとディスクグループの現在の所有権にかかわらず、どのホストでも実行できます。

保守モードでは、ディスクグループを所有する予定の物理ホストを指定してスイッチオーバーを実行することにより論理ホストを削除できます。たとえば、保守モードで hahost1 を削除するには次のコマンドを使用できます。

phys-hahost1# haswitch phys-hahost1 hahost1