次に、Sun StorEdge MultiPack ディスクまたは Sun StorEdge D1000 ディスクを追加する手順の概略を示します。
新しいディスクのコントローラを確認し、ディスク格納装置内の空のスロットを見つける
新しいディスクを追加する
ディスクを Sun Cluster で使用するための管理作業を行う
/devices 特殊ファイル、/dev/dsk リンク、/dev/rdsk リンクを作成する
ディスクをディスクセットに加える
必要に応じて、ディスクのフォーマットとパーティション分割を行う
ボリューム管理関連の管理作業を行う
次に、Sun StorEdge MultiPack ディスクまたは Sun StorEdge D1000 ディスクを追加する詳しい手順を示します。
ディスクの追加先であるディスク格納装置のコントローラ番号を確認します。
mount(1M) または format(1M) コマンドを使用して、コントローラ番号を確認してください。
ディスクを追加する、ディスク格納装置の空のディスクスロットを見つけます。
空のスロットは、ディスク格納装置の前面にあるディスクドライブ LED または装置の左側のカバーを外して確認できます。スロットに対応するターゲットアドレス ID が、ドライブベイの中央部分に示されています。
これ以降の手順では、トレー 2 が例として使用されています。新しいディスク用に選択されるスロットは、トレー 2 のスロット 7 です。新しいディスクは、c2t3d1 として認識されます。
新しいディスクを追加します。
ディスク格納装置のサービスマニュアルに示された方法で、ディスクを追加するためのハードウェア上の作業を行なってください。
drvconfig(1M) と disks(1M) コマンドを実行し、すべての新しいディスクの /devices、/dev/dsk、/dev/rdsk に新しいエントリを作成します。
phys-hahost1# drvconfig phys-hahost1# disks |
論理ホストの所有権を、このディスクの接続先であるほかのクラスタノードに切り替えます。
phys-hahost1# haswitch phys-hahost2 hahost1 hahost2 |
このディスクの追加先であるディスクグループを現在所有しているノードで、drvconfig(1M) と disks(1M) コマンドを実行します。
phys-hahost2# drvconfig phys-hahost2# disks |
ボリューム管理ソフトウェアを使用して、ディスクグループにディスクを追加します。
Solstice DiskSuite のコマンド構文は次のとおりです。diskset には、障害が発生したディスクを含むディスクセットの名前を指定します。drive には、ディスクの DID 名を dN (Sun Cluster を新たにインストールする場合) または cNtYdZ (HA 1.3 からアップグレードする場合) の形式で指定します。
# metaset -s diskset -a drive |
SSVM または CVM では、コマンド行インタフェースまたはグラフィカルユーザーインタフェースを使用してディスクグループにディスクを追加できます。
Solstice DiskSuite を使用している場合は、metaset(1M) コマンドによりディスクが自動的に再分割される場合があります。詳細は、Solstice DiskSuite のマニュアルを参照してください。
(Solstice DiskSuite 構成のみ) metaset(1M) コマンドを使用してディスクセットにディスクを追加した後、scadmin(1M) コマンドを使用して指定したディスクに対してフェイルファストの予約と有効化を行います。
phys-hahost1# scadmin reserve drivename |
新しいディスクに対し、通常の管理作業を行います。
新しいドライブをサービスに加える場合に行う通常の管理手順を実行できます。これらの作業の詳細は、ボリューム管理ソフトウェアのマニュアルを参照してください。
必要に応じて、論理ホストをそのデフォルトマスターにスイッチバックします。