バックアップネットワークアダプタを使用して PNM を構成する場合、/etc/nsswitch.conf ファイルに netmasks エントリとして次の 1 つを指定します。
表 6-1 /etc/nsswitch.conf ファイルのネームサービスエントリの選択
使用中のネームサービス |
netmasks エントリ |
---|---|
なし |
netmasks: files |
nis |
netmasks: files [NOTFOUND=return] nis |
nisplus |
netmasks: files [NOTFOUND=return] nisplus |
上記の設定が行われると、NIS/NIS+ ルックアップテーブルで netmasks 設定は照合されません。このことは、障害が発生したアダプタが主パブリックネットワークであり、そのため要求された情報を提供できない場合に重要な意味を持ちます。ネットマスクエントリが所定の方法で設定されない場合、バックアップアダプタに対するフェイルオーバーは成功しません。
上記の変更が行われると、ルックアップテーブルとしてローカルファイル /etc/netmasks と /etc/groups が使用されます。NIS/NIS+ サービスは、これらのローカルファイルが使用できない場合にだけ使用されます。そのため、これらのファイルはその NIS/NIS+ バージョンを使用して最新の状態に保つ必要があります。更新が行われないと、クラスタノードでこれらのファイル内の期待値にアクセスできなくなります。