ディスクセットにドライブを追加すると、Solstice DiskSuite は次のようにドライブのパーティションを再分割して、ディスクセット用のメタデバイス状態データベースをドライブに配置できるようにします。
各ドライブの小さな領域をスライス 7 として Solstice DiskSuite 用に予約します。各ライブの残り領域はスライス 0 に組み込まれます。
ディスクセットにドライブが追加されると、スライス 7 が正しく構成されていない場合にのみ、ドライブのパーティションが再分割されます。
パーティションを再分割することによって、ディスク上の既存のデータはすべて失われます。
スライス 7 がシリンダ 0 から始まり、ディスクに状態データベースの複製の格納するための十分な領域がある場合、ディスクの再分割は行われません。
スライス 7 の変更を行えないことを除けば、ディスクセットにドライブを追加した後も、ドライブのパーティションは必要に応じて再分割することができます。推奨する多重ホストディスクのパーティション構成方法については、「ディスクセット内のドライブのパーティションを再分割するには」および第 2 章「構成の計画」を参照してください。
ディスクのパーティションを手動で再分割する場合は、状態データベースの複製を格納するのに十分な大きさ (約 2 M バイト) の、シリンダ 0 から始まるパーティション 7 を作成してください。このとき、スライス 7 の -Flag フィールドには、-V_UNMT (マウント不可) を設定する必要があります。読み取り専用には設定しないでください。スライス 7 が、ディスク上の他のスライスとオーバーラップしてはいけません。これは、metaset(1M) コマンドによってディスクのパーティションが再分割されないようにするためです。
次の手順に従って、ディスクセットにドライブを追加してください。
構成で DID ドライバを使用する準備がすでに整っていること、またディスクセットをすでに作成していることを確認します。
必要ならば、「DID ドライバを使用できるようにするには」および 「ディスクセットを作成するには」を参照してください。
スーパーユーザーで metaset(1M) コマンドを使用して、ディスクセットにドライブを追加します。
ディスクドライブのキャラクタ型デバイス名ではなく、DID ドライバ名を使用してください。
phys-hahost1# metaset -s hahost1 -a /dev/did/dsk/d1 /dev/did/dsk/d2 phys-hahost1# metaset -s hahost2 -a /dev/did/dsk/d3 /dev/did/dsk/d4 |
metaset(1M) コマンドを使用して、ディスクセットとドライブの状態を確認します。
phys-hahost1# metaset -s hahost1 phys-hahost1# metaset -s hahost2 |
(省略可能) 「ディスクの計画と配置」を参照して、多重ホストディスクのスライスを最適化します。