Sun Cluster 2.2 ソフトウェアのインストール

Veritas VxFS を含むファイルシステム

論理ホストのディスクグループに、UNIX File System (UFS) または Veritas File System (VxFS) ファイルシステムを作成できます。クラスタノードで論理ホストをマスターすると、マスターする側のノードの指定マウント先に、その論理ホストのディスクグループに関連付けられているファイルシステムがマウントされます。

論理ホストを再構成すると、Sun Cluster は、その論理ホストをマウントする前に fsck コマンドを実行することによってファイルシステムを検査します。fsck コマンドは UFS ファイルシステムに対して非対話型の並列モードでファイルシステム検査を行いますが、この検査には多少時間がかかり、再構成プロセスに影響します。VxFS は、このファイルシステム検査時間データサービスを大幅に短縮し、これは、データサービスに大きなファイルシステム (500M バイト超) が使用されている場合に特に顕著です。

ミラー化ボリュームの構成では、必ずダーティリージョンログ (DRL) を追加して、システムがクラッシュした場合のボリューム回復時間の短縮を図ってください。クラスタでミラー化ボリュームを使用する場合、500M バイトを超えるボリュームには DRL を割り当てる必要があります。

SSVM や CVM では、ディスクグループを作成するときに任意のディスクグループが使用する最高ボリューム数を予想することが重要な作業になります。このボリューム数が 1000 未満の場合は、デフォルトのマイナー番号付けを利用できます。ボリューム数が 1000 以上の場合は、ディスクグループのボリュームにマイナー番号を割り当てる方法を綿密に計画する必要があります。同じノードが共有するディスクグループの間でマイナー番号を重複して割り当てないでください。

デフォルトの番号付けを利用でき、すべてのディスクグループがインポートされている場合は、ディスクグループを作成するときに vxdg init コマンドで minor オプションを使用する必要はありません。それ以外の場合は、minor オプションを使用して、ボリュームのマイナー番号が重複して割り当てられないようにする必要があります。マイナー番号は後で変更できますが、その場合には、ディスクグループの再起動と再インポートが必要になります。詳細は、vxdg(1M) のマニュアルページを参照してください。