この節の 2 つの手順に従って、アップグレードを行なってください。参考に、『Sun StorEdge Volume Manager Installaton Guide』も参照してください。
アップグレード中にクラスタモニターを使用してクラスタを継続的に監視する場合は、サーバーソフトウェア、クライアントソフトウェアの順にアップグレードを行なってください。つまり、「サーバーソフトウェアを Sun Cluster 2.0 または 2.1 から Sun Cluster 2.2 にアップグレードするには」の手順を最初に実行してから、「クライアントソフトウェアを Sun Cluster 2.0 または 2.1 から Sun Cluster 2.2 にアップグレードするには」の手順を実行します。
アップグレードを開始する前に、あらゆる構成情報と重要なデータの適切なバックアップを取っておいてください。また、クラスタが安定していて、縮退状態になっていないことを確認してください。
Solstice HA 1.3 または Sun Cluster 2.1 内の hasap_start_all_instances あるいは hasap_stop_all_instances スクリプトをカスタマイズしている場合は、Sun Cluster 2.2 にアップグレードする前に、すべてのノードについて、それらスクリプトを安全な場所に保存し、アップグレードの終了後に復元してください。Sun Cluster 2.2 は、古いスクリプトを削除します。既存のカスタマイズ内容が失われないようにするには、必ず、既存のスクリプトを保存してください。
Sun Cluster 2.2 に実装されている構成パラメータは、Solstice HA 1.3 あるいは Sun Cluster 2.1 に実装されているパラメータと異なります。このため、Sun Cluster 2.2 にアップグレードした後に、hadsconfig(1M) コマンドを実行することによって、Sun Cluster HA for SAP を再構成する必要があります。アップグレードを開始する前に、既存の構成を表示し、現在の構成変数値を書き留めてください。Solstice HA 1.3 の場合は hainetconfig(1M) コマンド、Sun Cluster 2.1 の場合は hadsconfig(1M) コマンドを使用して、それぞれ構成を表示できます。Sun Cluster 2.2 にアップグレードしたら、hadsconfig(1M) コマンドを使用して、インスタンスを再作成してください。