Sun Cluster 2.2 API 開発ガイド

必須管理ファイルシステムの規約

データサービスが管理ファイルシステムを使用する場合は、この項で説明する規約に準拠しなければなりません。

データサービスごとのサブディレクトリ

各データサービスの管理データは、管理ファイルシステムの下にある各データサービス独自のサブディレクトリに格納しなければなりません。たとえば、データサービスが Solaris パッケージを使用する場合、サブディレクトリ名は /administrative_file_system/PkgName という形式でなければなりません (PkgName はデータサービスパッケージの名前)。

データサービスがパッケージ機構を使用しない場合、サブディレクトリ名は、hareg(1M) で Sun Cluster に登録したときにデータサービス名として使用した名前と同じでなければなりません。hareg(1M) ユーティリティは、名前に関する衝突を検出および禁止します。たとえば、論理ホスト「hahost1」を使用する実装において、「hainnamed」という名前を hareg(1M) で登録した場合は、 /hahost1/hainnamed という名前の管理サブディレクトリを作成します。

少量のデータ

管理ファイルシステムは比較的小さなファイルシステムです。各データサービスは管理ファイルシステムに保存する管理データの量を数 K バイトに制限しなければなりません。大きな管理データが必要な場合は、管理ファイルシステムを (論理ホストのファイルシステムにある別のディレクトリを指す) 間接参照のレベルとして使用します。ほとんどのデータサービスにおいてデータは大きくなるため、データサービスのユーザーデータは管理ファイルシステムに格納してはなりません。