Sun Cluster 2.2 Cluster Volume Manager ガイド

共有ボリュームマネージャオブジェクト

ボリュームマネージャオブジェクトは、CVM で使用する場合、クラスタ内のすべてのノードで共有できます。

CVM では次の 2 種類のディスクグループを使用できます。

CVM を使用する場合、ほとんどのディスクグループが共有ディスクグループです。ただし、ルートディスクグループ (rootdg) は常に非共有ディスクグループです。

共有ディスクグループ内のボリュームマネージャディスクは、クラスタ内のすべてのノードによって共有されるので、クラスタ内の複数のノードが特定のボリュームマネージャディスクを同時にアクセスする可能性があります。同様に、共有ディスクグループ内のすべてのボリュームが、クラスタ内のすべてのノードによって共有される可能性があります。ボリュームマネージャディスクまたはボリュームは、複数のノードによって同時にアクセスされたとき「共有された」と見なされます。


注 -

CVM を通じて実行されるのは、raw デバイスアクセスだけです。CVM はファイルシステムを持つ共有ボリュームをサポートしません。CVM は現在、クラスタ共有可能ディスクグループの RAID5 ボリュームをサポートしていません。ただし、クラスタの特定のノードに接続された非共有ディスクグループでは RAID5 ボリュームを使用できます。