ボリュームマネージャオブジェクトは、CVM で使用する場合、クラスタ内のすべてのノードで共有できます。
CVM では次の 2 種類のディスクグループを使用できます。
1 つのノードだけに所属する「非共有ディスクグループ」。非共有ディスクグループは、1 つのシステムによってのみインポートされます。非共有ディスクグループ内のディスクは、1 つ以上のシステムから物理的にアクセス可能ですが、実際のアクセスは 1 つのシステムだけに制限されます。
すべてのノードで共有される「クラスタ共有可能ディスクグループ」。クラスタ共有可能 (または単に「共有」) ディスクグループは、すべてのクラスタノードによってインポートされます。クラスタ共有ディスクグループ内のディスクは、クラスタに結合可能なすべてのシステムから物理的にアクセス可能でなければなりません。
CVM を使用する場合、ほとんどのディスクグループが共有ディスクグループです。ただし、ルートディスクグループ (rootdg) は常に非共有ディスクグループです。
共有ディスクグループ内のボリュームマネージャディスクは、クラスタ内のすべてのノードによって共有されるので、クラスタ内の複数のノードが特定のボリュームマネージャディスクを同時にアクセスする可能性があります。同様に、共有ディスクグループ内のすべてのボリュームが、クラスタ内のすべてのノードによって共有される可能性があります。ボリュームマネージャディスクまたはボリュームは、複数のノードによって同時にアクセスされたとき「共有された」と見なされます。
CVM を通じて実行されるのは、raw デバイスアクセスだけです。CVM はファイルシステムを持つ共有ボリュームをサポートしません。CVM は現在、クラスタ共有可能ディスクグループの RAID5 ボリュームをサポートしていません。ただし、クラスタの特定のノードに接続された非共有ディスクグループでは RAID5 ボリュームを使用できます。