クラスタ内の 1 つ以上のノードに障害が発生した場合、DRL は障害の発生時点でそれらのノードが使用していたすべてのボリュームの回復を処理することができなければなりません。最初のクラスタ起動時に、すべてのアクティブマップが回復マップに組み込まれます。これは volume start 動作時に行われます。
障害が発生した (すなわち、「ダーティー」としてクラスタから切り離された) ノードは、影響されるすべてのボリュームで、そのノードの DRL アクティブマップが回復マップに組み込まれるまで、クラスタへの再結合は認められません。回復ユーティリティは障害が発生したノードのアクティブマップを回復マップと比較し、必要な更新処理を行います。その後、そのノードはクラスタに再結合し、ボリュームへの入出力を再開できるようになります (それによってアクティブマップが上書きされる)。他のノードはこの処理が行われている間にも、引き続き入出力を実行できます。
CVM カーネルは、どのノードに障害が発生したかを追跡します。ある時点でクラスタ内で複数のノード回復が進行中のとき、それぞれの回復処理と回復マップの更新が互いに競合する可能性があります。したがって CVM カーネルは DRL 回復状態の変更を追跡し、入出力動作の衝突を防止します。
マスターは各ボリュームについて DRL 回復マップ更新の揮発性 (メモリー上で動作する) 追跡を実行し、複数のユーティリティが回復マップを同時に変更する事態を防止します。