一時的な記憶領域として 1 つのディスク全体を使用できる場合は、次の手順で起動ディスクをカプセル化およびミラー化します。ディスク全体が使用できない場合には、「手順 A: ディスクスライスの使用」を参照してください。
起動ディスク (例: c0t0d0)
rootdg は起動ディスクの一部分の単純パーティション (例: c0t0d0s5 は rootdg の単純ディスク)
一時的に使用する 1 つの予備のディスク (例: c1t0d0)
ミラーディスク (例: c0t2d0)
現在のノードで Sun Cluster ソフトウェアを停止します。
# scadmin stopnode |
予備のディスクを CVM で使用するために初期化します。
# /etc/vx/bin/vxdisksetup -i c1t0d0 |
新しいディスクを rootdg に追加します。
# vxdg adddisk c1t0d0 |
format コマンドを使用して、rootdg の起動ディスクの一部分である古いディスクパーティションを解放します。
# format c0t0d0 |
rootdg から元のディスクを削除します。
# vxdg rmdisk c0t0d0s5 # vxdisk rm c0t0d0s5 |
volboot ファイル内の rootdg の古いパーティションをクリーンアップします。
# vxdctl rm disk c0t0d0s5 |
vxdiskadm コマンドを使用して、起動ディスク (例: c0t0d0) をカプセル化します。
# vxdiskadm -Select an operation to perform: 2 -Select disk devices to encapsulate: [,all,list,q,?] c0t0d0 -Continue operation? [y,n,q,?] (default: y) y -Which disk group [,list,q,?] (default: rootdg) rootdg -Use a default disk name for the disk? [y,n,q,?] (default: y) n -Continue with operation? [y,n,q,?] (default: y) y -Continue with encapsulation? [y,n,q,?] (default: y) y -Enter disk name for [,q,?] (default: disk01) disk01 -Encapsulate other disks? [y,n,q,?] (default: n) n -Select an operation to perform: q |
システムを再起動します。
# shutdown -g0 -y -i6 |
システムがもう一度再起動し、プロセスが完了します。
以上で起動ディスクがカプセル化され、CVM によって管理されるようになりました。
カプセル化を検証するには、次の手順に従います。
カプセル化したディスクをミラー化するため、ディスク (例: c0t2d0) とメディア名 (例: mirrorroot) を選択し、次のように入力します。
# /etc/vx/bin/vxdisksetup -i c0t2d0 # /usr/sbin/vxdg adddisk mirrorroot=c0t2d0 |
vxva の rootdg ディスクグループに新しいディスクが表示されます。
mirrorroot でカプセル化された起動ディスクをミラー化します。
# /etc/vx/bin/vxmirror disk01 mirrorroot |
vxmirror コマンドは、カプセル化された起動ディスク内の各ボリュームのミラー化に対応する一連のコマンドを表示します。
vxmirror コマンドが完了したら、vxva の rootdg ディスクグループ内にミラー化ボリュームを探して、プロセスが成功したことを確認します。
以上で起動ディスクのミラーから起動することが可能になりました。
rootdg ディスクグループから一時的ディスクを削除します。
# vxdg rmdisk c1t0d0 # vxdisk rm c1t0d0 |
Sun Cluster ソフトウェアを起動します。
# scadmin startnode |