Solaris PC NetLink 管理マニュアル

4.1.1 SunLink Server 印刷用語

SunLink Server の用語で、共有プリントキューとはアクセス権のある LAN ユーザーが印刷デバイスのコレクションを通してアクセスする仕組みのことです。印刷デバイスは印刷の出力を生み出す実際のハードウェアです。印刷デバイスは (パラレルポートを経由して) 直接サーバーに接続され、(ネットワークアダプタカードを通して) ネットワークまたはネットワーク上のクライアントに接続されます。

SunLink Server コンピュータが実行する Solaris のオペレーティング環境は、クライアントの印刷を LP サービスに要求する SunLink Server システムと、その要求を管理する LP サービスの印刷デバイスの間を調整する LP Printer 機能を提供します。ユーザーは、ネットワークを通して印刷ジョブを印刷デバイスに転送する共有プリントキューに送ることによって、印刷デバイスにアクセスします。

Windows NT 用語では、プリンタはオペレーティングシステムと印刷デバイスの間のソフトウェアのインタフェースを示します。プリンタは、文書がどの印刷デバイスへ送られるか (ローカルポートやファイル、共有のネットワークプリンタ)、いつ送られるか、また、その他の印刷処理のさまざまな設定を定義します。

SunLink Server 用語では、共有プリントキューはアプリケーションと印刷デバイスの間のソフトウェアのインタフェースを指します。 Windows NT から SunLink Server プリンタを管理する場合には、「プリンタ」は実際には共有プリントキューを表します。

プリンタドライバは、グラフィックスコマンドを PostScript(TM) のような、特定のプリンタ言語に変換するプログラムです。プリンタを追加する場合はプリンタドライバをインストールして、それを共有することによってプリンタ (共有プリントキュー) をネットワーク上で利用できます。

プリンタサーバーは、クライアントから文書を受信するコンピュータです。

スプール処理は、文書の内容をディスク上のファイルに書き込むプロセスのことです。このファイルは スプールファイルと呼ばれています。

SunLink Server プログラムは、ローカルスプーリングシステムでサポートされているすべての印刷デバイスをサポートします。ローカルスプーリングシステムは、SunLink Server コンピュータの Solaris システム上で稼動しているプロセスで、システムの印刷を処理します。

ネットワークインタフェース印刷デバイスは、ネットワークインタフェースを備えたプリンタです。ネットワークに直接接続することができるため、パラレルケーブルやシリアルケーブルでプリントサーバーに接続する必要はありません。