AdminSuite に関する既知の問題を以下に示します。
共有プロパティダイアログの「上級オプション」タブの「デフォルトユーザー ID」 フィールドに「-1」を入力できません。
回避方法 : 最初に「1」を入力してから、1 の前に「-」を入力してください。
java.lang.OutOfMemory エラーが生じた場合、AdminSuite の問題解決のためのオンラインマニュアルの「メモリー不足によるエラー」の節を参照してください。この手順に従ってもエラーが解決されない場合には、記述子 (オープンファイル) が不十分である可能性があります。記述子が不十分だと複数のクライアントが 1 台のサーバーで使用されている場合には、メモリー不足でエラーが生じる可能性が高くなります。
記述子の数を調べるには、c シェルウィンドウで「limit」と入力します。
% limit
cputime unlimited filesize unlimited datasize 2097148 kbytes stacksize 8192 kbytes coredumpsize unlimited descriptors 64 memorysuze unlimited
この場合には、記述子はデフォルトで 64 に設定されていますが、必要数に足りません。次のコマンドを実行して、記述子の数を 1024 に増やしてください。
% limit descriptors 1024
/etc/mnttab ファイルに /dev= オプションが含まれるファイルシステムでのマウントが AdminSuite では正しく表示されません。マウントノードを選択して、マウント管理の操作をしようとすると、次のようなエラーメッセージが表示されます。
Invalid or unsupported mount option, dev, for mount file_sys mounted at mount point mount_point. This mount cannot be managed by this application.
このようなマウントは、ブート時のマウントステータスで表示されます。
AdminSuite ではハイシエラファイルシステム (HSFS) を管理できません。HSFS の CD-ROM のマウントを参照しようとすると、次のようなエラーが生じます。
Invalid or unsupported mount option maplcase for mount /vol/dev/ dsk/c0t6d0/network_client_3_2. This mount cannot be managed by this application.
Solaris Management Console (SMC) に関して判明している問題を次に示します。
Solaris Management Console サーバーが動作するマシンに十分なスワップ容量がなく、割り当てられているメモリーを解放するだけの時間が Java ガベージコレクタに与えられていないと、サーブレットのメモリーが不足してセグメンテーションフォルトになることがあります。
その結果、すべてのクライアントマシンが消滅し、最初のサーバーだけに使用不能を示す赤い斜線が引かれます。
回避方法 : 再開するには、スーパーユーザーになり、次のコマンドを実行して Solaris Management Console サーブレットを再起動します。
# /etc/init.d/ehttpd stop # /etc/init.d/ehttpd start |
この問題は、認証要求の間隔を十分に離して Java ガベージコレクタに十分な時間を与えるか、十分なスワップ容量を追加するか、定期的にサーブレットを再起動したりマシンをリブートしたりすれば回避できます。
複数のクライアントが同じ Solaris Management Console サーバーにアクセスしているときに、クライアントの 1つがサーバーの Solaris Management Console レジストリを更新しても、その変更が他のクライアントに通知されません。「アプリケーション画面」や「Solaris Management Console サーバー画面」には、古いレジストリ情報が表示されます。表示が同期していないため、これらの古いクライアントが同じレジストリ変更を手動で実行しようとすると、「すでに存在します」というメッセージが表示されてエラーになります。
回避方法 : いったんログアウトしてから再びログインして、Solaris Management Console クライアントの表示を再表示します。
Solaris Management Console は、pam_start() を呼び出すときに pam サービスの名前として smc_console を使います。しかし、デフォルトの /etc/pam.conf ファイルに smcconsole サービスのエントリがありません。そのため pam は、pam.conf にある pam モジュール「other」を使用します。これは pam_unix モジュールを意味します。
ユーザー、スーパーユーザー、またはグループ 14 のアクセス権で起動できるように Solaris Management Console に登録されているアプリケーションは、どのユーザーからでも SMC レジストリ情報の修正や削除ができます。
回避方法 : ありません。
Solaris Management Console クライアントを遠隔 xhost で実行すると、起動されたアプリケーションが表示されません。
回避方法 : 各遠隔サーバーを X 承認リストに追加します (たとえば、xhost +)。
Solaris Management Console にログイン後カーソルイメージが時計イメージのままだったり、操作中に -| イメージに変化したままの場合があります。
回避方法 : カーソルを動かしてください。ポインタイメージに戻ります。戻らない場合でも問題なく操作できます。
回避方法 : ありません。
Solaris Management Console をインストール後、アプリケーションマネージャから起動するには、一度ログアウトする必要があります。
SEAM 1.0.1 に関する既知の問題を以下に示します。
SEAM のパスワードフィールドには、拡張 (8 ビット) 文字は使用できません。SEAM のマニュアルには、この制約についての記述がありませんでした。
Solaris 8 オペレーティング環境にアップデートする場合には、SEAM も Solaris 8 Admin Pack に含まれている 1.0.1 にバージョンアップする必要があります。SEAM をバージョンアップしないと、NFS で Kerberos V5 のセキュリティ機能を使用することができません。このためサーバーで NFS を共有することができなくなり、クライアントは、セキュリティの高い共有ファイルシステムにアクセスすることができなくなります。NFS を共有し、Kerberos V5 セキュリティを使用しているマシンでは、Solaris 8 にアップグレードする場合には、必ず Solaris 8 Admin Pack も同時にアップグレードしてください。
インストールすると /etc/nfssec.conf ファイル内でコメントになってしまう行があるため、NFS で Kerberos V5 を使用することができない
回避方法 : /etc/nfssec.conf ファイの次の行の冒頭のコメントを表す記号 (#) を削除してください。
#krb5 390003 kerberos_v5 default - #RPCSEC_GSS
#krb5i 390004 kerberos_v5 default integrity #RPCSEC_GSS
インストールすると、/etc/pam.conf ファイル内でコメントになってしまう行があるため、 コメント行に記述されているアプリケーションに Kerberos セキュリティを適用することができません。
回避方法 : SEAM で起動される /etc/pam.conf のすべての行の冒頭のコメントを表す記号 (#) を削除してください。