Sun Cluster 2.2 ソフトウェアのインストール

アップグレードの概要

この節では、既存の Solstice HA 1.3、Sun Cluster 2.0、Sun Cluster 2.1、Sun Cluster 2.2 のいずれかの構成を Sun Cluster 2.2 にアップグレードする手順を説明します。この章で説明するアップグレード方法では、既存のクラスタ構成とデータが維持されます。アップグレード時、システムは大体においてオンラインで使用可能であり、サービスの中断は極力抑えられます。

Solstice HA 1.3 を Sun Cluster 2.2 にアップグレードする場合

Sun Cluster 2.0 または 2.1 を Sun Cluster 2.2 にアップグレードする場合

Solaris 2.6 か 7 で動作する前のバージョンの Sun Cluster 2.2 を Solaris 8 で動作する最新バージョンの Sun Cluster 2.2 にアップグレードする場合

ディスクやサービスの追加などの構成変更も行う場合は、まずソフトウェアのアップグレードを行い、その後、『Sun Cluster 2.2 のシステム管理』で説明している手順に従って構成変更を行なってください。

アップグレードを開始する前に、使用するすべてのアプリケーションのバージョンが使用する Solaris オペレーティング環境のバージョンと互換性があることを確認してください。

Solaris ソフトウェアをアップグレードするには、Solaris オペレーティング環境をインストールできるように、構成内のすべての Sun Cluster サーバーのルートディスク上のルート (/) および /usr パーティションサイズの増加が必要になることがあります。

かならず全体ディストリビューション Solaris ソフトウェアパッケージをインストールしてください。詳細は、Solaris のシステム管理マニュアルを参照してください。


注 -

Solaris 2.6 と Solaris 8 では、DNS の動作が異なります。これは、デフォルトの bind バージョンがそれぞれのオペレーティング環境で異なるためです。そのため、一部の DNS 構成ファイルを変更する必要があります。詳細と手順については、DNS のマニュアルを参照してください。