Sun Cluster 2.2 ソフトウェアのインストール

Oracle Sun Cluster を構成するには

  1. SAP およびデータベースを停止します。

    # su - <sapsid>adm
    $ stopsap all
    ...
     # su - ora<sapsid>
    $ lsnrctl stop
    
  2. (SAP 3.1x のみ) init<SAPSID>.ora ファイル内の Oracle の警告ファイルパラメータを調整します。

    デフォルトでは、SAP は init<SAPSID>.ora ファイルに含まれている接頭辞の「?/...」を使用して、$ORACLE_HOME からの相対パスを表します。Sun Cluster の障害モニターは、この接頭辞を解析することができないため、警告ファイルへの完全名が必要になります。このため、/oracle/<SAPSID>/dbs/init<SAPSID>.ora ファイルを手動で編集して、次のようにダンプの出力先パラメータを定義する必要があります。

    background_dump_dest = /oracle/<SAPSID>/saptrace/background
  3. データベースを登録して、起動します。

    1 つのノードからだけ hareg(1M) コマンドを実行してください。Oracle の場合は次のようになります。

    # hareg -s -r oracle -h DBloghost
     # hareg -y oracle
    
  4. データベースインスタンスを設定します。

    詳細は、第 5 章「Sun Cluster HA for Oracle のインストールと構成」を参照してください。

    Oracle の場合は次のようになります。

    # haoracle insert <SAPSID> DBloghost 60 10 120 300 ¥
     user/password /oracle/<SAPSID>/dbs/init<SAPSID>.ora LISTENER
    
  5. 設定したデータベースインスタンスに対する障害監視を開始します。

    # haoracle start <SAPSID>
    
  6. HA-DBMS のスイッチオーバーのテストをします。

    # scadmin switch clustername phys-hahost2 DBloghost