Sun Cluster 2.2 ソフトウェアのインストール

Sun Cluster HA for Informix を構成するには

Sun Cluster HA for Informix を構成するための主な作業は、次のとおりです。

Sun Cluster HA for Informix を構成する詳細な手順は、次のとおりです。

  1. $ONCONFIG の情報に基づいて、/var/opt/informix/inftab ファイルを更新します。

    Sun Cluster HA for Informix を実行するすべてのノード上の /var/opt/informix/inftab ファイルに、データベースに関連付けられているすべての $ONCONFIG ファイル用のエントリを含める必要があります。フェイルオーバーが成功するには、Sun Cluster HA for Informix を実行するすべてのノード上で、このファイルを最新に保つ必要があります。データベースサーバーを追加あるいは削除した場合は、手動でファイルを更新してください。

    /var/opt/informix/inftab ファイル内のエントリの形式は、次のとおりです。

    $ONCONFIG:$INFORMIXDIR

    $ONCONFIG は、ONCONFIG ファイルの名前です。$INFORMIXDIR は、Informix のインストールディレクトリへのパスです。たとえば、inftab ファイルの内容は次のようになります。

    onconfig.node1:/export/home/informix
  2. Informix データサービスを起動します。

    ユーザー informix としてログインして、oninit コマンドを実行してください。oninit コマンドは、ROOTPATH 変数の指定に従って $ONCONFIG ファイルで割り当てられた raw ディスクまたは UFS ファイル空間をフォーマットします。

    # oninit -iy
    
  3. /etc/hosts.equiv または ‾informix/.rhosts ファイルに、他のクラスタノードからのデータベースへのアクセス権を informix ユーザーに付与するエントリを作成します。

    hostname informix
    

    hostname は他のクラスタノードの名前、informix はユーザー名です。

  4. 障害監視におけるユーザーとパスワードの使用を許可します。

    dbaccess dbname コマンドを実行して、適切な dbaccess 画面に次の行を追加してください。

    # dbaccess dbname -
    ...
     grant connect to root;
     grant resource to root;
     grant dba root;
     grant select on sysprofile to root;

    データベース名 (dbname) によって、HA の障害モニターが検証するデータベースを特定します。dbnamesysmaster と定義されていない場合は、dbaccess dbname コマンドを使用して、適切な dbaccess 画面に次の行を追加します。

    create synonym sysprofile for sysmaster:informix_owner.sysprofile;
  5. Informix データベースを停止します。

    ユーザー informix で、onmode コマンドを使用して、Informix データベースを停止してください。

    # onmode -ky
    
  6. Sun Cluster HA for Informix を実行するすべてのノードに Sun Cluster がインストールされ、動作していることを確認します。

    スーパーユーザーで hastat コマンドを使用して、構成を確認してください。

    # hastat
    

    クラスタノードがまだ起動していない場合は、起動してください。最初のノードは、scadmin startcluster コマンドを使用して起動する必要があります。最初のノードを起動したら、scadmin startnode コマンドを使用して、他のすべてのノードを起動します。クラスタの起動についての詳細は、scadmin(1M) のマニュアルページを参照してください。

  7. hareg(1M) コマンドを使用して、Informix データサービスを登録して起動します。

    1 つのホスト上でだけ hareg(1M) コマンドを実行してください。

    Informix データサービスをまだ登録していない場合は、hareg(1M) コマンドを使用して、登録してください。論理ホスト上でだけデータサービスを登録するには、-h オプションを使用して、論理ホスト名を指定します。

    # hareg -s -r informix [-h logicalhost]

    クラスタをすでに起動している場合は、次の hareg(1M) コマンドを使用して、Informix データサービスを起動します。

    # hareg -y informix
    
  8. 次のコマンドを使用して、Informix を Sun Cluster HA for Informix の制御下に置きます。

    次のコマンドを実行して、インスタンスが Sun Cluster によって監視されるようにしてください。

    # hainformix insert $ONCONFIG logicalhost 60 10 120 300 ¥
     dbname $INFORMIXSERVER
    

    このコマンド行に含まれている要素の意味は、次のとおりです。

    • hainformix insert - コマンドとサブコマンド

    • $ONCONFIG - Informix の構成ファイル名

    • logicalhost - $ONCONFIG にサービスを提供する論理ホスト (物理ホストではない)

    • 60 10 120 300 - 検証サイクル時間 60 秒、接続検証サイクル数 10 回、検証タイムアウト 120 秒、再起動遅延時間 300 秒を指定したパラメータ

    • dbname - NSun Cluster 2.2 が監視するデータベース名

    • $INFORMIXSERVER - Informix サーバー名

    hainformix(1M) のオプションについての詳細は、hainformix(1M) のマニュアルページを参照してください。

  9. Sun Cluster HA for Informix データベースの運用を開始します。

    hainformix(1M) コマンドを実行することによって、Sun Cluster HA for Informix データベースの運用を開始してください。

    # hainformix start $ONCONFIG
    

    注 -

    Informix OnLine サーバーが起動していない状態で、この手順が実行された場合は、Sun Cluster によって Informix OnLine サーバーが自動的に起動されます。