バックアップグループは、単一のクラスタノードとパブリックネットワーク間に冗長接続を提供するネットワークアダプタセットです。バックアップグループは、最初のインストール時に scinstall(1M) コマンドを使用して構成するか、最初のインストールの後で pnmset(1M) コマンドを使用して構成します。冗長アダプタは、単一のホスト上にいくつでも構成できます。
バックアップグループを初めて構成する場合は、クラスタが起動する前に root として pnmset(1M) を実行します。このコマンドは、対話型のスクリプトとして動作し、バックアップグループの構成と検証を行います。このコマンドは、主 (アクティブ) アダプタとして使用されるアダプタの選択も行います。pnmset(1M) コマンドは、バックアップグループに nafon という名前を付けます (n はユーザーが割り当てる整数)。このコマンドは、バックアップグループ情報を /etc/pnmconfig ファイルに格納します。
クラスタノードの既存の PNM 構成を変更するには、クラスタからそのノードを削除し、続いて pnmset(1M) コマンドを実行する必要があります。PNM は、変更を監視して、バックアップグループメンバーシップにその変更を動的に組み入れます。
ソフトウェアのアップグレードなどの際に SUNWpnm パッケージが削除されても、/etc/pnmconfig ファイルは削除されません。つまり、ソフトウェアアップグレードが行われてもバックアップグループのメンバーシップ情報は維持されるため、バックアップグループメンバーシップの変更が必要ない場合は、pnmset(1M) ユーティリティを再実行する必要はありません。