Sun Cluster 2.2 のシステム管理

ホストと列の障害

図 9-4 は、列 1phys-hahost2 に障害が発生した二重障害を示しています。列にまず障害が発生し、その後ホストに障害が発生した場合、phys-hahost1 上のメディエータはゴールデンである可能性があります。この場合の状況を次に示します。

図 9-4 多重障害 - 1 つのサーバーと 1 つの列

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このような障害は、Sun Cluster によって自動的に回復します。ディスクセットのマスターは、phys-hahost2 によってマスターされていた場合、phys-hahost1 にテークオーバーされます。phys-hahost1 によってマスターされていた場合は、phys-hahost1 がそのままマスターを続けます。列 1 の修復が終わった時点で、列 1 のデータは 列 2 のデータと同期をとり直す必要があります。同期をとり直す方法については、『Solstice DiskSuite ユーザーズガイド』と metareplace(1M) のマニュアルページを参照してください。


注意 - 注意 -

この状況では回復が可能ですが、3 つめの障害が発生するとクラスタが使用できなくなるため、障害が発生したコンポーネントは速やかに復元してください。


phys-hahost1 のメディエータがゴールデンではない場合、このケースは Sun Cluster によって自動回復されず、管理者の介入を必要とします。この場合、Sun Cluster はエラーメッセージを生成し、論理ホストは保守モード (読み取り専用) に置かれます。このような多重障害が発生した場合は、ご購入先にお問い合わせください。