Sun Cluster 2.2 API 開発ガイド

データサービスの登録

データサービスを Sun Cluster に登録するには、hareg(1M) プログラムを使用します。一度登録すると、テイクオーバー、スイッチオーバー、再起動などが発生しても、登録は無効になりません。Sun Cluster への登録は、通常、データサービスのインストールおよび構成の最後の手順で行います。登録は 1 度だけの操作です。データサービスを Sun Cluster から登録解除するにも、hareg(1M) を使用します。詳細は、hareg(1M) のマニュアルページを参照してください。

登録と登録解除の概念に加えて、Sun Cluster にはデータサービスの「オン」と「オフ」の概念もあります。この「オン」と「オフ」の状態の目的は、データサービスの登録を解除するのではなく、データサービスを一時的に停止する機構をシステム管理者に提供することです。たとえば、システム管理者はデータサービスを「オフ」にしてから、スタンドアロンのバックアップを取ることができます。データサービスが「オフ」の間、クライアントにはサービスは提供されません。データサービスが「オフ」のとき、Sun Cluster がデータサービスのメソッドに渡すパラメータは、データサービスがどの論理ホストからもデータをサービスしてはならないことを示します。

初めて Sun Cluster に登録するとき、データサービスの初期状態は「オフ」です。データサービスの状態を「オフ」から「オン」に切り替えるには、hareg(1M) プログラムを使用します。データサービスの状態の変更を完了するには、再構成する必要があります。詳細は、hareg(1M) のマニュアルページを参照してください。

データサービスの登録を解除する前に、システム管理者はまず hareg(1M) を呼び出し、データサービスを「オフ」の状態にしなければなりません。