Sun Cluster 2.2 API 開発ガイド

HA-in.named の管理: データベースの更新

HA-in.named の管理は、非 HA の in.named の管理と似ています。in.named データベースを更新する場合は、サーバーにログインします (in.named データファイルが格納されているファイルシステムに root の NFS アクセス権を与えるのはセキュリティ上問題があるので注意してください)。HA-in.named を更新する場合は、HA-in.named が使用するように構成されている論理ホストを現在マスターしている物理サーバーにログインします。どの物理ホストがどの論理ホストをマスターしているのかを調べるには、hastat(1M) ユーティリティを使用します。

HA-in.named を更新するには、そのデータファイルを編集します。まず、不意の障害に備えて、データファイルのコピーを作成し保存しておきます。たとえば、ログイン後、HA-in.named データが格納されているディレクトリ (この例では、/hahost1/A1/hainnamed ディレクトリ) に移動します。次に、データファイルのコピーを作成し、コピーの方を編集します。編集が完了したら、コピーの名前を実際のデータファイルの名前に変更します。たとえば、次のようにします。


% cd /hahost1/A1/hainnamed
% cp named.boot named.boot.new
% vi named.boot.new
% sync
% mv named.boot.new named.boot

in.named(1M) のマニュアルページに説明されているとおり、次に、kill(1M) コマンドを使用し、SIGHUP シグナルを in.named デーモンに送信します。すると、in.named デーモンはデータファイルを読み直します。