iPlanet Application Server リリース ノート
バージョン 6.0 SP2
2001 年 2 月 23 日更新
このリリース ノートには、iPlanet Application Server バージョン 6.0 サービス
パック 2 (SP2) のリリースに関する重要情報が含まれています。新しい機能および拡張、インストール上の注意、既知の問題、およびほかの最近見つかった問題点が記載されています。iPlanet
Application Server 6.0 サービス パック 2 を使う前にこのドキュメントをお読みください。
最新のリリース ノートおよびマニュアルを入手するには、Web サイト (http://docs.iplanet.com/docs/manuals/ias.html)
を定期的にご覧ください。
このリリース ノートには次の節があります。
最新情報
iPlanet Application Server 6.0 SP2 リリースでは、次の節に記載されている機能が新しく追加されました。
iPlanet Application Server 6.0 SP2 は、合計 400 個を超えるバグおよび RFE
を解決してからリリースされました。主に、次の領域が改良されています。
コア サーバ エンジン
-
クラスの読み込み時間を短縮し、J2EE アプリケーションを柔軟にパッケージングする、一連のクラス読み込みのバグ
フィックスが含まれています。
-
RMI/IIOP クライアントのセットアップ手順が大幅に簡略化されました。
-
RMI/IIOP および Web クライアント両方からの EJB への同時アクセスがサポートされました。
-
多数のメモリ リークが SP2 で解消されました。
-
Web サーバ プラグインと iPlanet Application Server の間の暗号化が、標準機能としてパッケージされました
(128 ビット暗号化)。
-
Sybase DB2、Informix の更新されたデータベース バージョンがサポートされています。
Sybase 12 (OC12) DB2 6.1、7.1、および Informix 9.2 (CSDK 2.40) が SP2 に組み込まれました。
-
Include (インクルード)、Forward (転送)、キャッシュ、およびカスタム タグに関する問題を解決する多数の
JSP バグ フィックスが含まれています。
-
フォームベース認証に関するいくつかの問題が修正されました。
-
WML 指向クライアントに影響を与える URL 変換問題が修正されました。
インストールおよび運用ツール
-
インストーラには、段階的な拡張を追加してきました。NT の場合、主なアンインストール
バグが修正され、アンインストールに長時間費やされることはなくなりました。
-
さまざまな J2EE アプリケーションのパッケージングおよび配置方法を理解していただくために、J2EE
パッケージング サンプルが用意されています。
-
1 つの強化されたコマンドライン インターフェイス iasdeploy が用意され、iPlanet
Application Server への自動バッチ配置が可能になりました。 iasdeploy
コマンドを使うと、ローカル サーバおよびリモート サーバ両方に配置できます。
-
iPlanet Application Server Administration Tool が更新され、サードパーティ
JDBC データソースをサポートできるようになりました。
-
組み込み Lite CMP エンジンを利用することにより、iPlanet Application Server
Deployment Tool が強化され、エンティティ ビーンの定義がサポートされます。
開発者向けの拡張
-
iPlanet Application Server に簡単に配置できるように、Sun の最新の Java
Petstore 1.1.1 が再パッケージされたものなど、新しいサンプルや強化されたサンプルが用意されています。HA
ステートフル セッション ビーンの使用法およびクラスタリング法を例示した新しいサンプルが用意されており、新しいお客様でも、iPlanet
Application Server クラスタをセットアップし、操作できます。また、Javamail
サンプルおよびそのほかの EJB サンプルが追加されました。さらに、Orbix 2000
装備のバックエンド CORBA コンポーネントとの Servlet および EJB 対話を例示した
CORBA ベースのサンプルを、developer.iplanet.com で入手できます。
-
Windows 2000 インストール関連のバグが修正され、デモ用に Windows 2000 マシン上でサーバをセットアップできるようになりました。iPlanet
Application Server 6.0 は、SP3 で Windows 2000 の完全な認定を受ける予定です。
-
iPlanet Application Server には、サンプル アプリケーションを自動作成および配置する
Ant スクリプト付き Apache Ant もバンドルされています。
-
"Cocoon" XSLT エンジンが含まれ、複数のタイプのデバイスをサポートするアプリケーションを簡単に開発できるようになりました。
-
JPDA が iPlanet Application Server に組み込まれ、Java アプリケーションをリモートでデバッグしてサーバに配置できるようになりました。
詳細については、次の節を参照してください。
前リリースとの互換性
iPlanet Application Server のこのリビジョンでは、J2EE アプリケーションを再登録するか、または、Web
アプリケーションを配置し直す必要があります。iPlanet Application Server
6.0 サービス パック 2 へのアップグレード手順の詳細については、インストール、アップグレード、および移行に関する情報を参照してください。このように 1 回だけでアップグレードができるのは
クラス ローダの改良によるものです。クラス ローダの詳細は、クラス
ローダの改良および SP2 への移行に記載されています。
製品パッケージング
iPlanet Application Server 6.0 SP2 には次の製品がパッケージ化されています。
-
iWS 4.1 SP5
-
iDS 4.1.2
-
Java ソフトウェア Java Platform Debugger Architecture (JPDA) パッケージ
新規
-
Apache Ant 1.2 新規
Apache Ant
Apache Ant は、従来の make ツールとは異なり、Java
ベースのビルド ツールです。 iPlanet Application Server サンプル アプリケーションには、Apache
Ant をアプリケーション サーバとともに使うためのビルド機能に関する詳細なマニュアルが用意されています。これらのサンプル
アプリケーション マニュアルは、次の場所で入手可能です。
また、Apache Ant の製品マニュアルは、http://jakarta.apache.org/ant/index.html
で入手することもできます。
データベースのサポート
データベース サポートの詳細なリストについては、データベース
コネクション サポートの表を参照してください。SP2 リリースでは、次のライブラリおよびドライバが新しく追加されています。
-
IBM DB2 7.1 ネイティブ クライアント ライブラリと JDBC ドライバ
-
Informix JDBC タイプ 4 ドライバ
インストールのアップグレード
お客様からのご要望に応え、インストール プロセスが簡単になりました。このリリースでは、インストールについて次の改良がなされています。
アプリケーション サーバ実行時の改良
iPlanet Application Server 6.0 SP2 には、次の実行時の改良が追加されています。
-
次を含む初期 WML サポート
-
URL にアンド (&) 記号を使うことができます。
-
href タグを、同じ WML 内の別のカードに固定できます。
-
Go href が正しく処理されるようになりました。
-
クラス ローダが改良されました。詳細については、次の「クラス ローダの改良」を参照してください。
-
Web コネクタおよび iPlanet 実行サーバ エンジン (KXS) 間のオプションの暗号化によってセキュリティが向上しました。詳細については、次の「Web
サーバおよびアプリケーション サーバ コンポーネント間のセキュリティ」 サブセクションを参照してください。
クラス ローダの改良
クラス ローダの改良により、J2EE 仕様に準拠したモジュールおよびアプリケーションを指定できるようになりました。これらの改良点は次のとおりです。
-
均一で予測可能なクラス位置を作成します。
-
J2EE アプリケーションを .ear ファイルおよび J2EE スタンドアロン
モジュール両方に登録できます。
-
リッチ クライアントまたは Web パスからより簡単に EJB に並列アクセスできます。
現在、クラス ローダは、現在のアプリケーション コンテキスト情報を利用して、現在のアプリケーション内のクラスを特定します。クラス
ローダは、<appName> のすべてのサブディレクトリ内の検索してこれらのクラスを見つけます。従来のように、多数の
.jar および .war ファイルを検索することはありません。クラスを簡単に特定するために、iPlanet
Application Server のクラス ローダは、次のディレクトリ構造をサポートしています。
-
<installDir>/APPS/<AppName>/<ModuleName>
-
<installDir>/APPS/modules
2 つめのコード パスは、アプリケーションがモジュールとして登録されている場合のみ使われます。
Web サーバとアプリケーション サーバ コンポーネントの間のセキュリティ
iPlanet Application Server 6.0 SP2 を初めて使う場合は、コンポーネントごとに、Web
サーバと KXS の間のトラフィックを暗号化するかどうかを選択できます。暗号化は、128
ビット キーおよび RSA BSafe 3.0 ライブラリを使って行われます。開発者の方は、クレジット
カード情報収集 Servlet などの高度なセキュリティを必要とするコンポーネント
(Servlet または JSP) やログイン Servlet などについて暗号化を慎重に適用するようにお勧めします。
これらのコンポーネント間のトラフィックの暗号化を有効にするには、暗号化に対応できるようにアプリケーション
サーバ自体を設定する必要があります。これに必要な手順は次のとおりです。
-
CCS0\\SECURITY\\EnableEncryption=D を設定します (国内 128 ビットの場合、データ
タイプは文字列)。
-
KXS ログ内の暗号化ログ メッセージを検証する場合は、 エントリまたは値 CCS0\\SECURITY\\LogEncryption=1
を作成します (データ タイプは整数)。
-
keyCreate キーにはデータ タイプも値もないため、キー CCS0\\EXTENSIONS\\CRYPTEXT\\CRYPTSVC\\ENGINES\\0
を作成します。
-
Web サーバと iPlanet Application Server を再起動します。
暗号化の有効化が必要なすべてのコンポーネントについて、次の作業を行ってください。
-
暗号化するコンポーネント (Servlet または JSP) ごとに、ias-web.xml
ファイル内の <encrypt>true</encrypt> を設定します。
-
iasdeploy を使ってアプリケーションを登録します。
-
iPlanet Application Server を再起動します。
暗号化が有効になり、正しく機能していることを確認するには、KXS ログを開き、次のようなメッセージを探します。
[11/Jan/2001 19:58:43:0] info: CRYPT-003: Encrypting 2309
bytes, keysize = 128 bits
[11/Jan/2001 19:58:43:5] info: NSAPICLI-012: plugin reqstart, tickct:
1903570535
[11/Jan/2001 19:58:43:5] info: NSAPICLI-009: plugin reqexit: 0s+.12995s.
(198114 0537)
[11/Jan/2001 19:58:52:2] info: CRYPT-004: Decrypting 1897 bytes,
keysize = 128 bits
組み込みデバッグのサポート
iPlanet Application Server 6.0 SP2 リリースには、Sun の Java Platform Debugger
Architecture (JPDA) パッケージが含まれています。このパッケージは java.sun.com
からダウンロード可能です。また、このパッケージは、Java 1.2 プラットフォームのアドオンです。JPDA
を使うと、Forte for Java や JBuilder などのさまざまなサードパーティ開発ツールについて、ローカルおよびリモート
デバッグを行えるようになります。JPDA の詳細については、http://java.sun.com/products/jpda/
を参照してください。
NT における JPDA
JPDA は、iPlanet Application Server にバンドルされている NT 対応 Java 2
1.2 の運用バージョンでサポートされています。JDPA の例を参照するには、http://java.sun.com/products/jpda/index.html#download
をご覧ください。
Solaris における JPDA
Solaris では、JPDA は、アプリケーション サーバに添付されている運用バージョンの
Java 2 1.2.2_05a プラットフォームではサポートされていません。したがって、iPlanet
Application Server の Solaris へのインストール時点では、JPDA は (サポートされていても)
すぐには有効にはなりません。
このようおな Solaris における運用バージョンの Java 2 1.2 JDK と JPDA
の問題を回避するには、Solaris 対応 Java 2 1.2 プラットフォームのリファレンス
バージョンをインストールし、自分の開発環境でデバッグする際の支援として、この運用バージョンの
Java 2 1.2 JDK を使用できるようにアプリケーション サーバを設定します。JDK
リファレンス バージョンを Solaris で使う場合、運用のために iPlanet Application
Server とともに使うことは認められていません。
JPDA と Java 2 1.3
JPDA は Java 2 1.3 に組み込まれ、次リリースのアプリケーション サーバでは
Java 2 1.3 がサポートされる予定です。したがって、iPlanet Application Server
の次リリースでは、JPDA が自動的にサポートされます。 このため、アプリケーション
サーバの次リリース時、Solaris での JPDA のサポート対策はありません。
Administration Tool
iPlanet Application Server Administration Tool に次の拡張が追加されました。
-
サードパーティ JDBC ドライバの設定の GUI サポート。
-
Windows NT 向けの新しいコマンド ライン ユーティリティ iascontrol
に、iPlanet Application Server の start、stop、および
kill
オプションが含まれました (このユーティリティは以前、Solaris プラットフォームで使われていました)。
iascontrol コマンド
Windows NT 向け iascontrol コマンドには、iPlanet Application Server
の start、stop、および kill オプションが含まれています。
ノート : start
および stop コマンドを使う前に、iPlanet Application Server インスタンスを
Administration Tool に登録する必要があります。
シンタックス
iascontrol <subcommand> [-instance <instance> |
[-user <user> -password <password>] [-host <host> -port
<port>] ]
サブコマンド
-
start -- アプリケーション サーバ インスタンスを起動します。ローカル
ホストでは、管理サーバも起動します (まだ起動していない場合)。
-
stop - - アプリケーション サーバのエンジンを停止します。管理サーバは停止しません。
-
kill -- すべてのアプリケーション サーバ プロセス (ローカル ホストのみ)
をただちに停止します。異常終了します。
オプション
-
-instance - Administration Tool に登録されているサーバ インスタンスの名前。
-
-user - 指定されたサーバの管理権限を持っているユーザの名前。
-
-password - ユーザのパスワード。
-
-host - ターゲット サーバ インスタンスのホスト名または IP アドレス。
-
-port - アプリケーション サーバの管理サーバのポート番号。デフォルトはポート
10817 です。
-
-help - 使用状況に関する情報を表示します。
Deployment Tool の拡張
iPlanet Application Server Deployment Tool に次の拡張が追加されました。
-
カスタム コンテナ管理パーシスタンス (CMP) ファインダ
-
同じクラスタ内の複数のインスタンスをターゲットとする場合でも、クラスタへの配置が認識されるようになり、クラスタのインスタンスへの順次配置を行えるようになりました。
-
j2eeappreg、webappreg、ejbreg、resreg、および
deploycmd
が廃止され、新しい統合コマンド ライン ユーティリティ
iasdeploy
が追加されました。
iasdeploy コマンド
j2eeappreg、webappreg、ejbreg、resreg、および
deploycmd
が廃止され、iasdeploy コマンドが追加されました。
ノート : iasdeploy ツールを使う前に、iPlanet
Application Server Administration Tool にアプリケーション サーバ インスタンスを登録する必要があります。
シンタックス
iasdeploy <subcommand> [options] <operand>
サブコマンド
-
deployapp -- J2EE アプリケーションを配置します。
-
deploymodule -- J2EE EAR アプリケーション、Web アプリケーション、または
EJB JAR 内の J2EE EAR モジュールまたは EJB JAR モジュールを配置します。
-
removeapp -- J2EE アプリケーションと関連モジュールを削除します。
-
removemodule -- J2EE EAR 内のモジュール、または Web アプリケーションの
EJB JAR モジュールを削除します。
-
regdatasource -- JDBC データソースを登録します。
オプション
-
-verbose -- コマンド実行時に追加情報を表示します。
-
-instance -- iPlanet Administration Tool に登録されたインスタンスを識別します。ホスト名、ポート番号、ユーザ名、およびパスワードを識別することは、ターゲット
サーバ インスタンスを識別することと同等です。
-
-host -- ターゲット アプリケーション サーバ インスタンスのホスト名または
IP アドレス。
-
-port -- アプリケーション サーバの管理サーバのポート番号。デフォルトはポート
10817 です。
-
-user -- 指定されたアプリケーション サーバの配置権限を持っているユーザの名前。
-
-password -- ユーザのパスワード。
-
-help -- 特定のサブコマンドのヘルプを取得します。
例
iasdeploy -help deployapp or iasdeploy deployapp -help
iasdeploy コマンド、サブコマンド、およびオプション コマンドのリストと使用法に関する詳細なヘルプ説明を提供します。
Servlet のダイナミック再読み込み
デフォルトでは、iPlanet Application Server における Servlet のダイナミック再読み込みは無効になっています。これを有効にする手順は次のとおりです。
-
iPlanet Application Server のレジストリ エディタ kregedit を起動し、SOFTWARE\iPlanet\Application
Server\6.0\CCS0\SYSTEM_JAVA\Versioning の Versioning\ 領域を変更します。
-
無効キーを "0" に設定します。
-
iPlanet Application Server を再起動し、 Versioning\ の変更内容を有効にします。
この変更によって、 Servlet クラスおよび登録されている JSP のダイナミック再読み込みが有効になります。登録されている
JSP は、GUID が割り当てられ、web.xml ファイル内に Servlet としてリストされている
JSP です。デフォルトでは、登録されていない JSP は、アプリケーション サーバによってダイナミックに再読み込みされます。
サンプル アプリケーションの拡張
iPlanet Application Server サービス パック 2 (SP2) のサンプルには、次のような多数の拡張や追加が含まれています。
-
セットアップ マニュアルの改良
-
速やかなサンプル配置や設定問題の解決を助けるために、手引きやトラブルシューティングに関する節が追加されました。
-
構築インフラの強化
-
Apache Jakarta Project の Java ベース構築機能 Ant が、iPlanet Application
Server の一部としてバンドルされました。すべての build.xml ファイルが
Ant 1.2 に更新されています。 開発者は、開梱してすぐに Ant を使ってサンプルを組み立て直すことができます。セットアップ手順は必要ありません。これに従い、サンプルの構築機能セクションが更新されました。
-
サンプルの強化
-
Java Pet Store (JPS) 1.1.1 は、Sun Microsystems の好評の J2EE アプリケーションの最新バージョンです。JPS
1.1.1 には、XML ベースの要求処理、コンポーネント化されたビジネス ロジック、およびそのほかの新機能がいくつか含まれています。新しい
Web ベースの管理アプリケーションの配置や、JavaMail ベースの注文確認の有効化についての説明は、iPlanet
のセットアップ マニュアルに記載されています。JSP には Sybase RDBMS セットアップ
サンプルが添付されています。
-
サンプルのセットアップ手順では、すべて、iascontrol および iasdeploy
コマンド ライン インターフェイス (CLI) を利用して、アプリケーション サーバを起動/停止したり、アプリケーションを配置したりします。
-
JMS サンプルには現在、Solaris への JMQ および MQSeries のセットアップ手順が含まれています。接続プール手順も追加されています。
-
新しいサンプル
-
旧 Servlet ベース クラスタリング サンプルを拡張するために、JSP およびステートフル
セッション ビーン クラスタリング サンプルが追加されています。
-
新しいレストラン予約システム (RRS) サンプルでは、Web アプリケーションをローカライズするための
iPlanet のサポートが例示されています。
-
アプリケーション サーバには、Apache Project の人気のある Web アプリケーション
フレームワーク Cocoon が組み込まれています。Cocoon を iPlanet Application
Server に配置する手順が含まれています。
ノート : iPlanet Application Server サンプル
アプリケーションは、Web サイト http://developer.iplanet.com/appserver/samples/
で入手できます。
iPlanet タイプ 2 JDBC データベース
ドライバの廃止
iPlanet が提供してきたタイプ 2 JDBC ドライバが正式に廃止されました。したがって、iPlanet
Application Server 7.0 リリースでは、iPlanet ドライバの提供はなくなります。RDBMS
接続には、サードパーティ JDBC ドライバを使います。グローバル トランザクションが必要な場合に、iPlanet
ドライバを例外的に使います (iPlanet Application Server 6.0 SP2 のみ)。
Application Builder JSP タグ拡張パッチ
iPlanet Application Builder 6.0 サービス パック 1 と iPlanet Application
Server 6.0 サービス パック 2 を併用する場合は、互換性を維持するために、iPlanet
Application Builder JSP タグ拡張パッチをインストールする必要があります。
iPlanet Application Server 6.0 サービス パック 2 では、アプリケーションまたはモジュールの配置および登録時に、クラス
ローダがが iPlanet Application Server ごとに変わります。 iPlanet Application
Builder は、これらの変化に対応するために、iAB60SP2Patch を使い、アプリケーション保存時に
EAR
ファイルを作成してアプリケーションを登録します。
スタック トレース
-
getDescriptor in getDescriptor:
-
com.netscape.server.deployment.DescriptorXmlException:
-
xml file or ias xml file missing!
-
com.netscape.server.deployment.DescriptorXmlException: xml file or
-
ias xml file missing!
-
at com.netscape.server.deployment.JspTLDXmlUtil.xmlToDescriptor
-
(JspTLDXmlUtil.java:98)
パッチのインストール
iPlanet Application Server 6.0 サービス パック 2 を正常にインストールしたら、iPlanet
Application Builder JSP タグ拡張パッチをインストールする必要があります。このパッチは、サービス
パック 2 と同じ CD パッケージの iAB60SP2Patch ディレクトリに保存されています。
iAB60SP2Patch ディレクトリの内容は次のとおりです。
-
DAccessReportDetail.jsptmpl
-
DAccessReportExisting.jsptmpl
-
DAccessWizard.jsptmpl
-
DAccessWizardDD.jsptmpl
-
DoLoginDBTable.jsptmpl
-
iABSP2Patch.jar
iAB60SP2Patch を NT プラットフォームにインストールする手順は次のとおりです。
-
CD の iABSP2Patch.jar ファイルを iasInstallDir\iab60\lib
ディレクトリにコピーします。
-
CD の *.jsptmpl ファイルを iasInstallDir\ias\templates
ディレクトリにコピーします。
-
iasInstallDir\iab60\lib\IAB.ini にある IAB.ini
ファイルを開きます。
-
CLASSPATH フィールドで、最初のエントリとして iABSP2PATCH.jar
を追加します。たとえば、CLASSPATH="d:\iasInstallDir\iab60\lib\iABSP2Patch.jar
と指定します。
iAB60SP2Patch を Solaris プラットフォームにインストールする手順は次のとおりです。
-
CD の iABSP2Patch.jar ファイルを iasInstallDir/iab60/lib
ディレクトリにコピーします。
-
CD の *.jsptmpl ファイルを iasInstallDir/ias/templates
ディレクトリにコピーします。
-
iasInstallDir/iAB60/bin/IAB に保存されている IAB スクリプト
ファイルを開きます。
-
CLASSPATH の最初のエントリとして iABSP2PATCH.jar を追加してファイルを編集します。たとえば、CLASSPATH=iasInstallDir/iab60/lib/iABSP2Patch.jar:{CLASSPATH}
と指定します。
Deployment Tool に関するオンラインヘルプの言語選択
Deployment Tool に関するオンラインヘルプの言語を日本語から
英語に変更するには次のステップで行います。
Solaris:
-
Deployment Tool を終了する
-
cd <server root>/ias/classes/java
-
mv deployhelpset.jar deployhelpset_ja.jar
-
mv deployhelpset_en.jar deployhelpset.jar
-
Deployment Tool を再起動する
NT:
-
Deployment Tool を終了する
-
エクスプローラを起動し、<server root>\ias\classes\java ディレクトリを開く
-
'deployhelpset.jar' を 'deployhelpset_ja.jar' の名前に変更する
-
'deployhelpset_en.jar' を 'deployhelpset.jar' の名前に変更する
-
Deployment Tool を再起動する
重要: CD に同梱されている Web Server
に関して
このCD には iPlanet Web Server 4.1 SP5 が同梱されています。 このバージョンの
Web Server において
セキュリティが問題が確認されています。最新バージョンの iPlanet Web
Server へのアップグレード又は、
パッチのインストールをお勧めします。 この問題に関するパッチは http://www.iplanet.com/products/iplanet_web_enterprise/iwsalert4.16.html
から入手できます。 その他最新の
パッチに関しては http://www.iplanet.com/
をご覧ください。
ハードウェアおよびソフトウェア必要条件
この節では、アプリケーションを正しくセットアップし、実行し、iPlanet
Application Server にアプリケーションを配置するために必要なソフトウェアおよびハードウェアについて説明します。
デバイス |
必要条件 |
コンピュータ/オペレーティング システム |
-
Solaris 2.6 (Solaris パッチがインストールされていること)
または Solaris 8 が動作する Sun UltraSPARC
-
Windows NT 4.0 SP5 または SP6
|
メモリ |
1 CPU あたり 256 MB 以上。512 MB を推奨。 |
空きディスク容量 |
総ディスク容量
-
250 MB、NT (FAT ではなく NTFS )
-
400 MB、Solaris
-
NetDynamics および iPlanet Application Server 6.0 の両方をインストールする場合は
800 MB (Solaris) が必要です。
CD-ROM ドライブ |
必要なソフトウェア |
次のいずれかの Web サーバ
-
iPlanet Web Server 4.1 Enterprise Edition (SP5)
-
Microsoft Internet Information Server 4.0 (NT のみ)
次のいずれかの Web ブラウザ
-
Netscape Communicator 4.5 以降
-
Microsoft Internet Explorer 4.0 (NT のみ) または 4.0 以降
|
データベース接続のサポート
iPlanet Application Server SP1 から、新機能としてサードパーティ JDBC ドライバのサポートが追加されました。この新機能によって、iPlanet
Application Server ネイティブ タイプ 2 JDBC データベース ドライバの旧データベースサポートが強化されます。
iPlanet Application Server は、iPlanet Application
Server バージョン 7.0 がリリースされるまでは、引き続き iPlanet Application
Server ネイティブ タイプ 2 JDBC データベース ドライバをサポートしていく予定です。iPlanet
Application Server バージョン 7.0 がリリースされた時点で、それらのサポートは廃止されます。将来の
iPlanet Application Server アプリケーションには、JDBC データベース ドライバを使います。
iPlanet Application Server バージョン 6.0 SP2 には、次の表に示すドライバのデータベース
サポートが用意されています。
認定されている JDBC ドライバ
iPlanet Application Server バージョン 6.0 SP2 は、次の表の JDBC データベース
ドライバについて認定されています。
データベースのベンダー |
JDBC ドライバ |
Oracle |
Oracle8i 8.1.6.0.1 (タイプ 4 およびタイプ 2 ドライバ) |
Merant |
(Intersolv) SequeLink Java Edition バージョン 5.0 (Oracle
および MSSQL についてのみ) |
Sybase |
jConnect 5.2 (タイプ 4 ドライバ) |
IBM DB2 |
IBM DB2 7.1 JDBC Client |
Informix |
Informix JDBC バージョン 2.1 (タイプ 4 ドライバ) |
廃止された iPlanet タイプ
2 JDBC データベース ドライバ
iPlanet Application Server 6.0 SP2 は、次の表にリストされている iPlanet
Application Server タイプ 2 JDBC データベース ドライバのデータベース クライアントおよびサーバを引き続きサポートしていきますが、これらは正式には廃止されており、次のメジャー
バージョン iPlanet Application Server 7.0 のリリース以降はサポートは提供されません。
データベース クライアント |
データベース サーバ |
Oracle 8.1.6 |
Oracle 8.0.5, 8i (8.1.5 および 8.1.6)1、7.3.4 |
Sybase 11.1.1 |
Sybase 11.9.2、12 |
DB2 6.1 |
DB2 6.1, 7.1 |
ODBC 3.51 |
Microsoft SQL Server 7 |
Informix 2.4 |
Informix Server 7.3、9.1.4、IDS2000 |
Solaris パッチの必要条件
iPlanet Application Server 6.0 には、SPARC 用 Solaris 運用バージョン JDK
1.2.2_05a がバンドルされています。iPlanet Application Server 6.0 SP2 を
Solaris 2.6 上で正しく動作させるには、JDK 1.2.2_05a 用の次のパッチを Solaris
2.6 に適用する必要があります。Solaris 8 には、これらの JDK 1.2.2_05a パッチは必要ありません。
パッチ ID |
パッチの説明 |
105490-07 |
Linker パッチ |
105568-14 |
Libthread パッチ |
105210-25 |
LibC パッチ |
106040-13 |
X Input & Output Method パッチ |
105633-30 |
OpenWindows 3.6: Xsun パッチ |
106409-01 |
漢字 TrueType フォントの修正 |
108091-01 |
SunOS 5.6: ISO8859-01 ロケールでの重大なエラーによって ssJDK1.2.1_03
が失敗する。 |
105181-17 |
カーネルの更新 (ソケットのクローズ/ハング) |
105669-09 |
CDE 1.2: libDTSvc パッチ (dtmail) |
105284-31 |
Motif 1.2.7: ランタイム ライブラリ パッチ |
インストール、アップグレード、および移行に関する情報
この節には、次のトピックに関する情報が含まれています。
iPlanet Application Server 6.0 SP2 のインストール
始める前に、次のガイドラインをお読みください。
iPlanet Application Server 6.0 SP2 へのアップグレード
次の節では、Windows NT および Solaris プラットフォーム上で iPlanet Application
Server 6.0 サービス パック 2 にアップグレードする方法について説明します。iPlanet
Application Server 6.0 サービス パック 1 リビジョン B からアップグレードする場合は、次に説明する手順に従います。そうでない場合は、再インストールを行う必要があります。
ノート : このリリースのクラス ローダに変更があったため、インストール後はすべてのアプリケーションを配置し直す必要があります。
Solaris 上で iPlanet Application
Server 6.0 SP2 にアップグレードするには
Solaris 上で iPlanet Application Server 6.0 SP2 にアップグレードする手順は次のとおりです。
-
始める前にチェックリストを確認します。
ノート : 必ず、iPlanet Application Server
を停止してからアップグレード プロセスを開始してください。
-
セットアップを実行します。iPlanet Application Server インストール画面が表示されます。
-
インストール タイプとして [カスタム] を選択します。
-
どのコンポーネントをインストールするかを尋ねる画面が表示されたら、iPlanet
Application Server 一式のみ選択します。
-
インストーラの指示に従って、通常のインストールを行います。
詳細については、『iPlanet
Application Server インストール ガイド』を参照してください。
Windows NT 上で iPlanet Application
Server 6.0 SP2 にアップグレードするには
Windows NT 上で iPlanet Application Server 6.0 SP2 にアップグレードする手順は次のとおりです。
-
始める前にチェックリストを確認します。
-
setup.exe をダブルクリックします。 インストール ウィザードが表示されます。
-
[インストールのタイプ] 画面が表示されたら、高速、通常、カスタムのいずれかのインストール
タイプを選択します。
ノート : カスタム インストールを選択する場合は、ウィザードのポート選択パネルの管理サーバ、実行サーバ、Java
サーバ、および C++ サーバのポート番号を変更しないでください。インストーラが表示するポート番号は、管理サーバ、実行サーバ、Java
サーバ、および C++ サーバによって現在使われています。
-
ウィザードのコンポーネント選択画面で、アップグレードするコンポーネントを選択します。
ノート : コンポーネント Netscape Directory Server
4.1 Synch Service は選択しないでください。
-
インストーラの指示に従って、通常のインストールを行います。
詳細については、『iPlanet
Application Server インストール ガイド』を参照してください。
SP2 への移行
iPlanet Application Server SP2 にいくつかの改良が加えられました。これにより、iPlanet
Application Server の旧リリースの J2EE アプリケーションおよびスタンドアロン
モジュールを移行する必要があります。次の節で、これらについて説明します。
新しいクラス ローダについて J2EE アプリケーションおよびモジュールを再登録する
J2EE アプリケーションを SP2 で正しく実行するには、アプリケーションを再登録する必要があります。この再登録は、SP2
に導入されたクラス ローダの拡張により必要になりました。
新しいクラス ローダは、新しいディレクトリ構造レイアウトからアプリケーション
クラスを読み込みます。デフォルトでは、このディレクトリ構造は、<iPlanetInstallDir>/ias/APPS/
の下に実装されます。
EAR およびモジュール ファイルは、Deployment Tool によって自動的に <iPlanetInstallDir>/ias/JAR/
にコピーされているため、JAR ディレクトリのこのコピーを単に再登録し、アプリケーションを再実行するだけで済みます。
ノート : データソースを再登録する必要はありません。
Web および EJB JAR モジュールは、それらが配置されているアプリケーションに従い、新しい配置構造によって分離されます。SP2
以前、Web アプリケーション内のクラスは APPS ディレクトリから直接配置されていました。その手法に従い、別の
Web アプリケーションからの共通クラスが互いに上書きされる場合があります。SP2
では、Web および EJB JAR モジュールのクラスは、次の命名規約を利用して
APPS
ディレクトリに配置されます。
-
スタンドアロン モジュール : APPS/modules/<moduleName>/
-
EAR ベース アプリケーション: APPS/<earName>/<moduleName>/
リソース読み込みの修正
SP1 以前、Web アプリケーションから読み込むリソースは、APPS ディレクトリのルートを基準にした場所から読み込まれていました。この動作は、Sun
Servlet 2.2 仕様に準拠しないバグでした。SP2 では、リソースは正しい場所から読み込まれます。この場所は、Web
アプリケーション配置ディレクトリのルートを基準にした位置です。SP2 以前にリソース
ファイルを直接 APPS ディレクトリに手作業でコピーし、リソースのパス内に
WAR
名を含めるように JSP や Java ソースを変更することによってすでに回避策を実行している場合は、SP2
でこの手作業による回避策を繰り返す必要はありません。WAR 名は、アプリケーションのソース
コード内のリソース参照から削除する必要があります。
たとえば、SP1 では、iPlanet RDBMStage 拡張機能のクエリ ファイルにアクセスする
JSP は、. gxq リソース ファイルを参照していました。その WAR
名 iastags-rdbms は、次のパスの一部です。
<rdbm:useQuery id="c" queryFile="iastags-rdbms/query/queries.gxq
dataSourceName ="jdbc/iastags/TagsRdbmsDB">
SP2 では、次の改訂された例のように、パスから WAR 名を削除する必要があります。
<rdbm:useQuery id="c" queryFile="query/queries.gxq" dataSourceName
="jdbc/iastags/TagsRdbmsDB">
この問題は、リソース ファイルを参照する JSP だけでなく、Web アプリケーション内の
Java ソース コードにも影響を与えてきました。
iPlanet Application Builder
iPlanet Application Builder は、RDBMS タグ拡張子の使用を有効にするため、.gxq
リソースについて例外が作成されました。サーバは、正しい位置を調べた後にこれらのファイルがないか古い位置を調べます。これは、iPlanet
Application Builder で開発したアプリケーションを変更する必要がないように行われます。iAB60SP2Patch
がインストールされると、iPlanet Application Builder は、新しいリソース参照を使用して後続のすべてのアプリケーションを作成します。
解決された問題と既知の問題
この節には次のトピックが含まれています。
解決された問題
iPlanet Application Server 6.0 SP2 リリースでは、次の問題が解決されました。
Administration Tool
iPlanet Application Server 6.0 SP2 では、Administration Tool に関する次の問題が解決されています。
ID |
要約 |
527310 |
サードパーティ JDBC データソース ドライバおよびデータソースを追加するための新しい機能が組み込まれた。 |
コア サーバ
iPlanet Application Server 6.0 SP2 では、コア サーバに関する次の問題が解決されています。
ID |
要約 |
397208 |
フォーム認証セキュリティが強化された。コンテナによって強制される URL
パターンにロールを割り当てることができる。 |
398582 |
iasdeploy が導入され、アプリケーションに登録に長時間かかっていた
j2eeappreg
が廃止された。 |
387913 |
カスタム ヘッダーが Web コネクタ プラグインに問題の原因になることがなくなった。 |
404585 |
JSP リザルト キャッシュ : OR 演算による正論理キャッシュが機能しない。 |
451529 |
HttpServletRequest.getParameter() のバグが修正された。このメソッドは、iPlanet
Application Server 6.0 入力テキスト文字列 "a&b" を間違って "a;b" に変換していた。 |
453650 |
com.netscape.server.nas.BaseLogic.setTemplate()
メソッドが DataSet データをブラウザに表示しない。 |
469009 |
フィールドを空白にして POST/GET 要求を行っても、Applogic に正しくデータが渡されるようになった。 |
472409 |
EJB セッションのタイムアウト後、ステートフル セッション
ビーンは ClassCastException を返さなくなった。 |
531691 |
セッションが Applogic と Servlet 間で共有されるようになった。 |
513902 |
contextPath、servletPath、および
pathInfo
にエラーがあったが、修正された。 |
512423 |
アプリケーションの実行速度低下の原因となっていた多くの余分な
"nameStr=" メッセージの KJS ログが出力されなくなった。 |
514477 |
J2EE 仕様では、EJB 参照は、現在のアプリケーション内で解決されなければならないと規定されている。これにより、EAR
相互アクセスが阻害される。EAR 間アクセスが必要な場合は、モジュール登録を行う必要がある。 |
514959 |
Web コネクタおよび KXS 間の暗号化が修正された。 |
518249 |
コンテナ管理ローカル トランザクションのロールバックが機能するようになった。 |
525339 |
ITemplateData および ITemplateMap の単純実装によって引き起こされていたメモリ
リークが修正された。 |
Deployment Tool
iPlanet Application Server 6.0 SP2 では、Deployment Tool に関する次の問題が解決されています。
ID |
要約 |
401447 |
アプリケーションの既存の .jar/.war/.ear
ファイルを取って更新したり、リフレッシュしたりできる機能が有効になった。 |
521343 |
EJB 記述子の一般画面が修正され、ホーム インターフェイスのクラス名フィールドおよびリモート
インターフェイスのクラス名フィールドが、編集可能なテキスト フィールドになった。 |
516330 |
新しいユーザ設定が作成され、JSP の記述子を自動生成できるようになった。 |
513618 |
EAR ファイル内の Web アプリケーション記述子のコンテキスト
ルート フィールドを編集する機能が有効になった。 |
518449 |
cache-option というオプションのパラメータが、iPlanet
Application Server XML キャッシュ セクションに追加され、作成時刻を基準にしてタイムアウトを指定できるようになった。cache-option
は次の値を持つ。
TIMEOUT_CREATE: 作成時刻からキャッシュ タイムアウト値を取る。
TIMEOUT_LASTACCESS: 直前のアクセス時刻を基準にタイムアウト値を取る。
デフォルトでは、キャッシュ タイムアウトは、直前のアクセス時間が基準になる。 |
527396 |
IASParamsGroupPanel 記述子情報が保存されるようになった。 |
529156 |
EAR 記述子内の新しいコンテキスト ルート
パネルが追加された。 |
529162 |
1) カスタム ファインダと呼ばれる新しいテーブルが追加された。
2) 'Shift + 上矢印' および 'Shift + 下矢印' キーを '属性およびデータベース
カラム間マッピング' テーブル内で押すことによって行を上下に移動する新しい機能が追加された。 |
516330 |
JSP 記述子の自動生成をユーザがオン/オフできるユーザ設定機能が追加された。 |
|
クラスタへの配置が改良され、Deployment Tool は、クラスタ内の複数のインスタンスがターゲットとなるタイミングを認識できるようになり、これらへのサーバへの順次配置が行えるようになった。SP1
リリースでは、クラスタ内の複数のサーバ インスタンスをターゲットとする場合に同時配置がトリガされていた。これにより、共有
Directory Server クラスタ内で、アプリケーションの登録に保全性の問題が発生する場合があった。 |
マニュアル
iPlanet Application Server 6.0 サービス パック 2 では、マニュアルに関する次の問題が解決されています。
インストール
iPlanet Application Server 6.0 サービス パック 2 では、インストールに関する次の問題が解決されています。
ID |
要約 |
519860 |
解決された問題点
-
既存の Directory Server について、指定された新しい iPlanet Application
Server 管理者ユーザがインストーラによって作成されるようになった。
-
指定されたユーザが Directory Server 内にすでに存在する場合は、インストーラはこれを報告する。
|
519944 |
アンインストーラが修正され、アンインストール手順を 2 段階で行う必要がなくなった。 |
既知の問題
次の節では、iPlanet Application Server 6.0 サービス パック 2 リリースで既知の問題について説明します。
Administration Tool
iPlanet Application Server 6.0 サービス パック 2 の Administration Tool
では、次の問題点が判明しています。
ID |
要約 |
495501 |
Solaris のみ : Administration Tool でサードパーティ ドライバ プール情報を表示する必要がある。
対処方法 : THIRD_PARTY_JDBC_CLASSPATH で、ドライバのクラスパス位置を指定するように
KJS スクリプトを手作業で編集する。また、ネイティブ ドライバを使う場合は、ネイティブ
ドライバのディレクトリを指定するように THIRD_PARTY_NATIVE_DRIVER_DIR_PATH
を設定する。 |
527332 |
Administration Tool 実行時に iascontrol を使って KAS を再起動するときの問題。
対処方法 : Administration Tool 実行時は、iascontrol kill コマンドを使わないでください。Administration
Tool 実行時、iascontrol start|stop は正常に動作するが、iascontrol
kill を使う場合は、Administration Tool を実行しないようにする必要がある。 |
525372 |
[アプリケーション] タブの Java コンポーネント パスの問題。
対処方法 : Administration Tool の [アプリケーション] タブの Java コンポーネント
パスは AppLogic 専用である。iPlanet Application Server の KJS または KAS
に使わないでください。 |
529224 |
Administration Tool と Deployment Tool では、JNDI データソースの表現に違いがある。
Administration Tool 内にデータソースを設定する場合、このツールにおける形式は
"jdbc\application\datasource" として説明されているが、実際に使われるのは
"Application\datasource という形式である。" |
529446 |
Kivaes.sh stop および iascontrolkill
コマンドは、9 文字以上のユーザ ID とともに使うと正常に機能しない。
対処方法 : ユーザ ID を 8 文字以下にしてください。 |
コア サーバのサポート
iPlanet Application Server 6.0 サービス パック 2 のコア サーバでは、次の問題が判明しています。
ID |
要約 |
413948 |
アプリケーション サーバ内の JSP とともにフォーム ベース認証を使い、ブラウザではなくサーバを再起動すると、ログインが常に失敗する。
対処方法 : ブラウザとアプリケーション サーバ両方を再起動する。 |
526799 |
Web コネクタの NASApp プレフィックスの変更 : セキュリティ上の理由から、Web
サイトの運用に使うインフラに広告を出す顧客はあまり多くない。NASApp
は、iPlanet Application Server に配置された Web アプリケーションに関連付けられている
URL に配置される。
対処方法 : 次の手順に従って、iPlanet Application Server 6.0 の "NASApp"
プレフィックスを変更する。
-
各 Web サーバ上で、iPlanet レジストリ エディタを開き、次のキーを変更する。
SOFTWARE\iPlanet\Application
Server\6.0\CCS0\HTTAPI\SSPL_APP_PREFIX
-
各 Web サーバ インスタンスを再起動する。
|
404721 |
Solaris のみ。NAS 2 および 4 から iPlanet Application Server 6.x にアップグレードした時点では、NAB
3 または 4 で開発されたすべてのアプリケーションが実行時に必要とする nab25.jar
が存在しない。
対処方法 : nab25.jar をクラスパスに手作業で追加する必要がある。 |
データベースのサポート
iPlanet Application Server 6.0 サービス パック 2 のデータベース サポートには、次の問題が判明しています。
ID |
要約 |
369014 |
このリリースでは、escapeSyntax が Oracle でしかサポートされていない。 |
384721 |
Solaris および NT 上では、callableStatement getString( ) を使うと正しい文字列が返されるが、LONG
データタイプにネイティブ ドライバを使うと不正な文字列長さが表示される。 |
387419 |
iPlanet Application Server JDBC ドライバは、Sybase データベースの行キーの重複挿入を検出できない。
対処方法 : Sybase JConnect 5.2 を使うと、行が重複挿入されない。 |
402289 |
JDBC prepareStatement.getMetaData() がサポートされていない。 |
412428 |
Solaris にインストールした Informix について、プロシージャ preparedStatement.setByte
が失敗する。 |
412888 |
Informix、Sybase、および DB2 ではコンパイル済みステートメントのテキスト
データタイプがサポートされていない。 |
427569 |
Informix の場合、getMetaData() によって KJS がクラッシュする場合がある。 |
428609 |
DB2 ストアド プロシージャ jdbcSimpleCallStmt2 が不正な値を返す。
Solaris では、ネイティブ JDBC ドライバを使うと、getDate(2)
を持つストアド プロシージャ SPDate が不正な日付値を返す。
対処方法 : 問題を修正するには、DB2 にサードパーティ ドライバを使う。 |
428729 |
ネイティブ JDBC ドライバを使うと、DB2 ストアド プロシージャ getTimestamp()
が不正な値を返す。
対処方法 : 問題を修正するには、DB2 にサードパーティ ドライバを使う。 |
441410 |
複数の Oracle クライアントがインストールされている場合、Oracle 8.1.6
データベース接続が失敗する。
NT 上では、サービスから iPlanet Application Server を起動すると、エラー
"指定したドライバを使ったデータ コネクションの作成に失敗しました" が発生する。
対処方法 : Oracle クライアントの前バージョンがインストールされていないかどうかを調べ、そのホーム
ディレクトリの名前を変更する。また、データベース接続について、1 台の NT
マシン上に 1 台の Oracle クライアントがインストールされていることを確認する。 |
なし |
J2EE アプリケーション EAR ファイルの登録削除が正しく動作していないように見える。
対処方法 : J2EE アプリケーションの EAR ファイルの登録を解除するには、J2eeappreg
-remove 実行時、ias/JAR/ ディレクトリに配置された EAR ファイルを指定する必要がある。この
EAR ファイルは、サーバ インスタンスに最後に配置されたファイルを表している必要がある。 |
なし |
呼び出し可能な getString() ステートメントを使うと正しい文字列を返すが、ネイティブ
ドライバを使っていると不正な文字列長が表示される。 |
マニュアル
iPlanet Application Server 6.0 サービス パック 2 のマニュアルでは、次の問題が判明しています。
Deployment Tool
iPlanet Application Server 6.0 サービス パック 2 の Deployment Tool では、次の問題が判明しています。
ID |
要約 |
450689 |
コンポーネント ビューでドラッグ アンド ドロップできない。
対処方法 : コンポーネント ビューではドラッグ アンド ドロップを使わないでください。 |
516228 |
[ファイル] --> [開く] ダイアログでファイル名を変更できない。
対処方法 : このメニュー項目は使わないでください。 |
516392 |
EJB/WAR コンポーネントの名前を変更しても、WAR ファイル内の
EJB への参照が変更されない。
対処方法 : Servlet、JSP、および EJB コンポーネントの名前を古い名前より長い名前に変更した場合、更新された名前はツリービュー内に表示されない。この問題を解決するには、新しい名前のファイルを閉じて再び開き、ツリービュー内で有効にする。これは、ツリービューについてのみ当てはまる。名前が正しく保存される記述子画面には当てはまらない。 |
522619 |
Servlet を複数回マッピングすると、XML ファイルは変更されないが、URL
が機能しない。
対処方法 : URL を手作業で変更する。 |
528074 |
Deployment Tool のモジュール名の問題。
対処方法 : 正しい実行のため、固有のモジュール名を維持して J2EE EAR
ファイルに準拠させる必要がある。 |
528848 |
アーカイブ内にアーカイブを挿入する場合は、J2EE 階層に従う。
1. EAR への EAR の挿入が有効でない。
2. WAR への EAR/WAR の挿入が有効でない。
3. JAR へのアーカイブの挿入が有効でない。
4. EAR への JAR/WAR の挿入が有効である。
5. WAR への JAR の挿入が有効である。 |
インストール
iPlanet Application Server 6.0 サービス パック 2 では、インストールに関する次の問題が判明しています。
ID |
要約 |
524125 |
カスタム インストール モードで、Directory Server にエントリを代入するかどうか尋ねられる箇所で
[なし] を選択すると、エントリは作成されない。したがって、インストール後、LDAP
情報内にユーザが存在しないため、サーバへの接続が失敗する。
対処方法 : [なし] を選択せず、[推奨] オプションを選択する。 |
523532 |
アプリケーション サーバの管理サーバを、アプリケーション サーバに対してリモートに位置している
Directory Server マシン上にインストールすると、インストールが停止する (Solaris
のみ)。インストーラ時、アプリケーション サーバの管理サーバに関する情報を求める箇所で、ユーザ名およびパスワードがすでに使われているということを警告し、インストールが停止する。
対処方法 : アプリケーション サーバの管理サーバを Directory Server マシンにインストールしないでください。デフォルト
インストールに従ってください。デフォルト インストールでは、管理サーバはアプリケーション
サーバと同じマシン上にインストールされる。 |
530989 |
iPlanet Application Server 6.0 SP1 または iPlanet
Application Server 6.0 から iPlanet Application Server 6.0 SP2 にアップグレードする場合は、ポート番号を変えないでください。 |
531624 |
Administration Tool または Deployment Tool を個別にインストールできない。
対処方法 : Web コネクタ プラグイン コンポーネントを含めずに、アプリケーション
サーバ、Netscape サーバ ファミリのコア コンポーネント、Netscape 管理サービスをインストールする。 |
サンプル アプリケーションの問題
Ant 実行可能ファイルは、Windows .bat ファイルを .exe
ファイルと同じように処理することはできません。したがって、Windows NT 上で、サンプル
アプリケーションで build install_ear および build deploy
コマンドを使い、install_ear ターゲットを変更する必要があります。
サンプル アプリケーションの src/ ディレクトリの下の build.xml
ファイルを編集し、既存の install_ear ターゲットを次のように置き換えます。
編集前 :
<target name="install_ear">
<copy file="${assemble.ear}/${ear}" tofile="../${ear}"/>
<echo message="Copied ${ear} to sample root directory." />
<echo message="Executing iasdeploy to register ${ear}."/>
<exec executable="${ias.bin}/iasdeploy">
<arg line="deployapp -verbose ../${ear}"/>
</exec>
</target>
編集後 :
<target name="install_ear">
<copy file="${assemble.ear}/${ear}" tofile="../${ear}"/>
<echo message="Copied ${ear} to sample root directory." />
<echo message="Executing iasdeploy to register ${ear}."/>
<exec executable="${ias.bin}/iasdeploy" os="SunOS">
<arg line="deployapp -verbose ../${ear}"/>
</exec>
<exec executable="${ias.bin}/iasdeploy.bat" os="Windows NT">
<arg line="deployapp -verbose ../${ear}"/>
</exec>
</target>
この拡張によって、install_ear ターゲットを Windows NT で実行すると、iasdeploy.bat
コマンドが実行され、 SunOS (Solaris) で実行すると、iasdeploy コマンドが実行されます。ユーザは、
build.xml ファイル内のターゲットに次のラインを追加することによって、0S
の名前を表示できます。
<echo message="My operating system is identified by
the string: ${os.name}" />
Web コネクタ プラグインによる IIS のクラッシュ
(#528287)
IIS4.0 とともに iPlanet Application Server 6.0 SP2 一式をインストールした後、または、IIS4.0
とともに Web コネクタ プラグインだけをインストールした後、Web コネクタ
プラグインによって IIS がクラッシュするという問題が判明しています。これは、インストールおよび再起動後にのみ発生します。対処方法
: IIS を再起動します。
問題の報告方法
iPlanet Application Server に問題が発生した場合は、次のいずれかの方法で
iPlanet カスタマ サポートにお問い合わせください。
問題解決を迅速に進められるように、サポートにお問い合わせの際は次の情報をお手元にご用意ください。
-
問題が発生した箇所や動作への影響など、問題を具体的に説明したもの。
-
マシン機種、OS バージョン、および、問題の原因と思われるパッチやそのほかのソフトウェアなどの製品バージョン。
-
問題が再び発生した際に、どのような操作を行ったかに関する詳しい説明。
-
エラー ログまたはコア ダンプ
iPlanet Application Server に関するトピックを論じた次のニュース グループもご利用ください。iPlanet
Application Server に関するニュースグループ トピックは次のとおりです。
詳細事項
次のサイトにも、iPlanet に関する有益な情報が掲載されています。
Use
of iPlanetApplication Server is subject to the terms described in the license
agreement accompanying it.
Copyright
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Last Updated February 23, 2001