Solaris[tm] オペレーティングシステム用 Mozilla[tm] 1.2.1 インストールガイド


このページでは、Solaris[tm] オペレーティングシステム OS 用 Mozilla 1.2.1 のダウンロードおよびインストールに関する情報を提供します。


内容

システム要件

ダウンロードの手順

Mozilla 1.2.1 に必要な Solaris パッチのインストール

Webstart を使用した Solaris 用 Mozilla 1.2.1 のインストール

pkgadd を使用した Solaris 用 Mozilla 1.2.1 のインストール

PATH への Solaris 用 Mozilla 1.2.1 の追加

Netscape4.7x から Solaris 用 Mozilla 1.2.1 への移行

1. システム要件

Solaris OS 用 Mozilla 1.2.1 に推奨されるシステム要件は、次のとおりです。
- Solaris 9 SPARC 版および Intel 版
Solaris 用 Mozilla は、次のシステムでも稼働します。
- Solaris 8 SPARC 版および Intel 版

Solaris OS 用 Mozilla 1.2.1 は、Solaris 共通デスクトップ環境 (Common Deskop Environment、CDE)、GNOME 2.0 または OpenWindows デスクトップで使用できます。

このソフトウェアは、次の最小構成でテストされています。

SPARC: マシン: Ultra 10、OS: Solaris 9、メモリー: 128 M バイト
SPARC: マシン: Ultra 10、OS: Solaris 8、メモリー: 128 M バイト
Intel: マシン: 386、OS: Solaris 9、メモリー: 128 M バイト
Intel: マシン: 386、OS: Solaris 8、メモリー: 128 M バイト

Solaris OS 用 Mozilla 1.2.1 は、GTK2 ライブラリに基づいて構築されています。GNOME2 (GTK2 を含む) がシステムにインストールされているか、または GTK2 ライブラリが別個にシステムにインストールされていることを確認してください。

2. ダウンロードの手順

プラットフォーム

説明

SPARC 版

Global -- S/MIME で 128 ビット暗号化を使う

Intel 版

Global -- S/MIME で 128 ビット暗号化を使う



3. Solaris OS 用 Mozilla 1.2.1 に必要な Solaris パッチのインストール

インストール処理中に、いずれかの Solaris パッチがシステムに存在しないことが通知され、そのパッチのインストールを実行していない場合、Mozilla の zip ファイルをダウンロードした Web ページから、対応する Solaris 用パッチ zip ファイルをダウンロードして解凍します。次に、以下のコマンドを使用して、必要なパッチをインストールします。

patchadd -M patch_path patch_number1... patch_numberN

ここで、-M は複数のパッチをインストールすることを意味し、patch_path にはダウンロードしたパッチ zip ファイルの解凍先を指定します。patchadd コマンドを実行するには、root アクセス権が必要であることに留意してください。

4. Webstart を使用した Solaris OS 用 Mozilla 1.2.1 のインストール

Mozilla をダウンロードした後、次の手順を実行してインストールします。

1. 圧縮を解除してファイルを取り出します。
   % unzip MOZinstaller_sparc.zip
   または
   % unzip MOZinstaller_i386.zip

2. Mozilla のインストールディレクトリに移動します。
   % cd MOZinstaller

3. GTK2 ライブラリがシステムに存在しない場合、手順 4 から 手順 7 を実行してライブラリをインストールしてください。修正する必要がない場合は、手順 8 に進みます。

4. まだ root になっていない場合、「su」と入力してから
   root パスワードを入力して root ユーザーになります。

5. GTK2 ディレクトリに移動します。
   % cd GTK2

6. GTK2 ライブラリのインストールスクリプトを実行します。
   % ./GTK2install
  
7. Mozilla のインストールディレクトリに移動します。
   % cd ..
  
8. Mozilla 1.2.1 のインストールスクリプトを実行します。
   % ./installer

9. 言語パッケージをインストールする場合は、「カスタムインストール」を選択する必要があります。

10. Mozilla をインストールするディレクトリを指定します。
    デフォルトでは、ホームディレクトリに「mozilla」ディレクトリが作成されて、Mozilla がそこにインストールされます。

11. インストールする言語パッケージを選択します。

12. 画面に表示される指示に従って、インストールを行います。表示される「インストールの一覧」ウィンドウで、インストールが成功したかどうかを確認してください。

13. 「終了」をクリックして、インストーラを閉じます。

14. Mozilla を起動するには、インストールディレクトリに移動して、次のプログラムを実行します。
   

   % ./smozilla &
  

システムに GTK2 ライブラリが存在せず、Mozilla インストーラスクリプトを一般ユーザーとして実行した場合は、次のメッセージが表示されます。

「Sun Mozilla 1.2.1 requires the GTK2 library, you can install GNOME 2.0 which includes GTK2 or install GTK2 only」

「To install GTK2 only, you should go to the GTK2 directory and run GTK2install as root.」


5. pkgadd を使用した Solaris OS 用 Mozilla 1.2.1 のインストール

GNOME2 (GTK2 を含む) がシステムにインストールされているか、または GTK2 ライブラリが別個にシステムにインストールされていることを確認してください。

1. まだ root になっていない場合、「su」と入力してから   root パスワードを入力して、root ユーザーになります。
   
2.  圧縮された Mozilla 1.2.1 を展開したディレクトリに移動します。
   
    % cd <directory name>
   
3.  次のスクリプトを実行して Mozilla をインストールします。

    % ./mozinstall
   
    注: Mozilla 1.2.1 パッケージは、使用するワークステーションの    /opt/mozilla ディレクトリにインストールされます。
   
   
    ダウンロードした言語パッケージをインストールする場合は、次の 2 つの手順を実行します。それ以外の場合は、手順 6 を実行します。   
   
4.  次に、圧縮された言語パッケージを展開したディレクトリに移動します。   

    % cd <directory name>

5.  pkgadd コマンドを実行して、言語パッケージをインストールします。

    たとえば、日本語の言語パッケージをインストールするには、次のコマンドを実行します。
    % pkgadd -d . SUNWjamoz


6.  プロンプトに「exit」と入力して、スーパーユーザーを終了します。

7.  Mozilla を起動するには、インストールディレクトリに移動して、次のプログラムを実行します。
   
    % ./smozilla &


6. PATH への Mozilla の追加

PATH 変数がどこに設定されているか確認して、ユーザーのパスに Mozilla ディレクトリを追加します。
パスは、.dtprofile、.login、.cshrc ファイルのいずれかに設定できます。

7. Netscape 4.7x から Mozilla 1.2.1 への移行

Solaris OS 用 Mozilla 1.2.1 を試用する際、Netscape 4.7x の使用が影響を受けることはありません。  両方のアプリケーションを同時に実行できます。ただし、同時に 2 つのメールクライアントを使用することはお勧めしません。Netscape 4.7x と Mozilla 1.2.1 は、ユーザー情報 (設定、キャッシュファイル、ブックマーク) をそれぞれ異なるディレクトリに記述します。

Netscape 4.7x - ~/.netscape ディレクトリ

Solaris 用 Mozilla 1.2.1 - ~/.mozilla ディレクトリ

Netscape 4.7x の設定 (ブックマーク、プロキシサーバー、電子メール設定など) の移動中に、設定ファイル、電子メール設置、およびローカルメールフォルダのコピーがデフォルトで作成されます。ローカルメールフォルダのコピーは、多くのディクス容量を浪費するいわば不要物です。ローカルメールフォルダの移動動作を制御するために、 次の 2 つのオプションが用意されています。

オプション 1: Netscape 4.7x で作成されたローカルメールフォルダを再利用します。これにより、ディスク容量を節約できるだけでなく、Netscape 4.7x と Mozilla 間でメールプログラムを切り替えることができます。これはデフォルトオプションです。

注: Netscape 4.7x と Mozilla のメールプログラムを、同じ共有ローカルメールフォルダを使用して同時に実行すると、ローカルメールフォルダのデータが破壊される可能性があります。

オプション 2: デフォルトです。Netscape 4.7x と Mozilla 1.2.1 で異なるローカルメールフォルダ使用して、Netscape 4.7x と Mozilla のメールプログラムを同時に実行できるようにします。このオプションでは、追加のディスク容量が必要となりローカルメールフォルダが分割されますが、ローカルメールフォルダに格納された全データは維持されます。

上記のオプションは、Netscape 4.7x から Mozilla に初めて移行するユーザーに提供されます。システム管理者とエンタープライズ管理者は、多岐にわたるユーザーにあわせてこの決定を行うことができます。管理者は、デフォルト設定をユーザー向けに変更したり、以下の設定を使用して、ユーザーによるデフォルト変更を許可するか (または不許可にするか) を選択することができます。


オプション 1 を選択して、ユーザーによるデフォルト変更を不許可にする場合は、次のようにファイル <mozilla installdir>/defaults/pref/mailnews.js を編集します。


オプション 1 を選択して、ユーザーによるデフォルト変更を許可する場合は、次のようにファイル <mozilla installdir>/defaults/pref/mailnews.js を編集します。